アマチュアNo.1から世界No.1を目指す中島啓太が海外初優勝! DPワールドツアーで圧巻のプレー【コラム】
DPワールドツアー(欧州ツアー)のヒーロー・インディアン・オープンで、昨年の国内ツアー賞金王・中島啓太が初日から首位を走って完全優勝を達成した。 海外初優勝の快挙を「アメージング!」と表現した中島。3日目、後続に4打差をつけトップを守ると「ケイタ・ナカジマがポールポジションをゲットした」と同ツアーのオフィシャルサイトが紹介。 87週間アマチュア世界No.1の座をキープした中島の存在は世界でも広く知られており、今季から本格参戦しているDPワールドツアーでの優勝は時間の問題と目されていた。 すると最終日いきなり1番でフリンジから4.5メートルをねじ込み幸先の良いバーディ発進。前半に3つスコアを伸ばした時点で、スタート時の4ストロークのアドバンテージが「9」まで広がる圧勝ペース。 しかし、14番でダブルボギー、16番から3連続ボギーを叩きヒヤリとさせたが、大量リードに守られ4打差で逃げ切った。 「緊張していましたしタフなバックナインでした。でもただゴルフをするだけだ、と集中していいショットも打てました。素晴らしい気分」と優勝インタビューに答えた中島。通訳なし。英語で質問に応じる姿はこれまでの日本人選手像を変えるスマートさだ。 奇しくも昨年賞金王を争った金谷拓実が国内ツアーの開幕戦、東建ホームメイトカップで優勝。アマチュア世界ナンバーNo.1、アマチュアでのプロ競技優勝、マスターズ出場と同じ道を歩んできた2歳違い(25歳と23歳)のライバルが洋の東西を分け優勝したのもお互いにとって大きな刺激になったはずだ。 金谷も昨年アジアンツアーのインターナショナルシリーズ、オマーンで優勝しており、最近は松山英樹だけではなく日本勢の朗報が海外から届く機会が多くなった。 昨年、DPワールドツアーのフランスオープンを制した久常涼はポイントランク上位に入り今季から米ツアーに参戦するチャンスを得た。しかも2週後のメジャー、マスターズには特別招待枠での出場が決まっており、21歳の将来性に大きな期待が寄せられている。 星野陸也も今年2月のDPワールドツアー、コマーシャルバンク・カタールマスターズで優勝。目下ポイントランク2位で来季のPGAツアー参戦の可能性が高い。 中島も然り。ポイントランクは現在13位だが「ここでトップ10に入って2025年にPGAツアー(米ツアー)でプレーするのが目標」とはっきり自らのビジョンを口にした。今後も躍進する日本勢のニュースが海外から届くはずだ。