スーパーカーの代名詞「フェラーリ」のブランド維持戦略
レーシングドライバーが創業者で、F1レースには第1回から参戦している(写真:ブルームバーグ)
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回は高級スポーツカーでおなじみの「ラグジュアリー」銘柄、フェラーリ(RACE)を紹介する。(最新の ドル円相場はこちら です)フェラーリはイタリアに本社を構え、高級スポーツカーを軸とする世界有数の高級ブランド企業。ミラノ証券取引所に上場しているが、ニューヨーク証券取引所にも重複上場しており、ドル建てで株式を取引することが可能になっている。世界中で高級スポーツカーとして認知される高いブランド力を背景に、安定した業績が見込める企業である。 フェラーリは、アルファロメオのレーシングドライバーであったエンツォ・フェラーリが1929年に設立したレーシングチーム「スクーデリア・フェラーリ」が前身となる。1947年に12気筒エンジンを搭載したレーシングカー「125S」を製造するなど、レーシングカーやスポーツカーの製造・販売へと事業を拡大した。 「フォーミュラ1(F1)世界選手権」には1950年の第1回から継続して参戦しており、チームとして何度も年間優勝を果たすなど、伝統と実力を併せ持つチームとして知られている。F1以外でもル・マン24時間耐久レースやデイトナ24時間レースなど、世界の有名な自動車レースで結果を残してきた。
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大和証券 米国株執筆班