炎鵬6勝目で白星締め 同郷・大の里の活躍にも刺激 対戦も「目標の一つに」
「大相撲秋場所・14日目」(21日、両国国技館) 元幕内の序二段炎鵬(伊勢ケ浜)が冨蘭志壽(式秀)を押し出して6勝1敗とし、白星で今場所を締めくくった。左おっつけから相手の腕を手繰って崩し、隙を与えずに攻めきった。 脊髄損傷の大ケガから復帰2場所目。「まずは無事にケガなく7番とり終えられたことがよかった」と話しつつ「まだまだだなと。先場所とは違う感情がある。上に行けば行くほどレベルが上がってくる。しっかりそこで戦える状態を作っていかないといけない」と先を見据えた。 課題は「体を大きくすること」。現在の体重は幕内在籍時とほぼ同じ101キロ。首の強化、大型化が進む周囲への対応も含め「もう少し筋力をつけていかないと。技も通用しない」と危機感を口にした。 同じ石川県出身の大の里が2度目の優勝に王手をかけ、史上最速の大関昇進も確実にしている。「すごいなと。番付は違うけど、そういう(対戦する)日が来ることを目標の一つにやっている。励みになる」と炎鵬。同郷の後輩の活躍も刺激に、完全復活を目指す。