こまめに消灯、エアコンの除湿、スーパーをはしご…節約アドバイザーが教える「意味のない」節約術
さまざまな物の値上げが続くなか、節約に精を出している人もいるだろう。しかし、思ったよりも貯蓄が増えないと感じているのであれば、もしかしたらあまり意味のない節約をしている可能性がある。また、多少の節約になったとしても、無駄に時間を使ったり、ストレスの原因になっていたりするとしたらそれも考えものだ。やる意味のない節約術と正しい節約術について、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに詳しく教えてもらおう。 【写真】半額シールに惑わされないで…。ほか、勘違い節約術を写真とともに紹介
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食費に関する意味のない節約術3つ
節約と言われてまず思い浮かびやすいのが「食費の節約」。まずは、意外とやりがちな食費の勘違い節約術を3つご紹介します。 ◆スーパーをはしごする 特売品を狙ってスーパーをはしごするのは、出費が増える可能性がある節約術です。ハシゴすることで得する金額より、ガソリン代のほうが高く付いたり、余計な時間がかかったり、複数のスーパーを巡るなかでお得ハンターとなってしまい、買う予定がなかった余計なものを買ってしまったりする可能性があります。 ただ安いものを買うのではなく、本当に必要かどうかを見極めて、必要なものをメモして、必要な量だけ買うことが大切です。 ◆半額シールの商品を見つけたら買う 買おうと思っていた物に付いていると、お得な気持ちになる半額シール。必要な物であればいいですが、必要でない物ならいくら安くても「ムダな出費」です。例えば、半生菓子に半額シールが貼られていた場合、買えばお金がかかり、必要以上にカロリーを摂取してしまい、ダイエットサプリに手を出してしまう……といったムダ遣いの悪循環になりかねません。 また、半額シールの商品は消費期限や賞味期限が近かったり、傷みかけの商品だったりすることも多く、無理に早く消費しようとしたり、消費しきれずに結局は捨ててしまったりすることにつながります。特に使い慣れていない食材は、たとえ半額でもスルーを推奨します。 ◆安い食材を買うことを節約と考える 買うものが安いに越したことはないですが、「とにかく安い物を買う」「お腹いっぱいになればよい」という考え方はNGです。 安い物ばかりやカップラーメンのように数百円でお腹いっぱいになる食べ物は、栄養が偏りがちです。そんな生活が続けば、健康面に悪影響を及ぼしかねません。健康を害して病気になってしまうと、医療費もかかり、日常生活だけではなく仕事にも影響が出ることで、何重にも損をしてしまうことになるでしょう。 安い食材を買って節約しようとするのではなく、安い食材の中でも、栄養バランスを考えて食材をそろえて、それらを無駄なく食べきることや、旬の手ごろな食材などを選ぶことを意識しましょう。