「選手手売り問題」に一石を投じる「無観客&配信特化」の新大会『GLADIATOR CHALLENGER SERIES』が旗揚げ戦=2月16日(金)
2月16日、無観客&配信に特化した格闘技大会『GLADIATOR CHALLENGER SERIES』が、「THE.1TV」公式YouTubeにて無料配信される。 【動画】菅原美優「武尊選手にK-1ファイターみんなでパワーを送りたい」 メインイベントで「GLADIATORフェザー級タイトルマッチ」として、U-23世界選手権グレコローマンレスリング59キロ級金メダルの河名マスト(ロータス世田谷)が、王者のパン・ジェヒョク(KTT)に挑戦するなど、実力者ぞろいの全5カードが並んだ無観客&配信大会はなぜ可能となったのか。また、どんなメリットが生まれたのか。 そこには、日本のファイターのレベルアップと練習環境改善の意図が含まれている。 まずプロモーションとしては「無観客配信」にすることで、「選手のチケット販売能力」に関係なく、力のある選手を登用してカードを組める利点がある。“よりチケットを売る選手”を基準にマッチアップすると、必ずしもファンが望む実力のある選手のカードが組まれるとは限らない現状があるからだ。 さらに、選手がファイトウィークにチケットを知人に配る、などファイト以外のことに力を割かなくて良いため、より練習に集中することができる。また、プロモーションとしては、配信に特化することで人件費の削減につながり、その分をファイトマネーなどに充てられる。 ファンにとってもメリットはあるだろう。たとえば今回のように平日開催の大会でチケットを購入して会場に向かうなど、時間の都合をつける手間が省け、どのような場所にいても携帯でファイトを楽しむことができる。 その結果として、今回のような選りすぐりの5試合のみを、短時間で実施することが可能となった。 上記の施策は、日本人選手の強化につながる。今大会では、北米フィダーショーであるLFAからエド・ソアレスCEO、選手のコーチとしてKTTのハ・ドンシン代表、Round 1managementのアジア総括代表ジョン・ソン氏も来日するなど、世界から視察団が訪れることで、『GLADIATOR CHALLENGER SERIES』がアジア、北米に選手を送り出す登竜門の役割も果たすだろう。 PROGRESS実行委員会ではPROGRESSルールの世界への伝播とともに、メジャーグラップリング大会との協力関係の構築にも乗り出している。さらに「特設スタジオ」を都内に開設予定で、今後も定期的に『Gladiator Challenger Series』の開催をしていくことが決定している。 【Text by Matsuyama Go】 ◆『GLADIATOR CHALLENGER SERIES』 2024年2月16日(金)無観客&配信 「THE.1TV 公式YouTube」にて無料配信 【全対戦カード】 ▼メインイベント GLADIATORフェザー級選手権試合 5分3R パン・ジェヒョク(KTT/韓国)王者 河名マスト(ロータス世田谷)挑戦者 ▼コメインベント PROGRESSフェザー級王座決定戦 5分3R 竹内 稔(CARPE DIEM) 竹本啓哉(ALIVE) ▼第3試合 ミドル級 5分3R 三上ヘンリー大智(EXFIGHT) アン・ジェヨン(チームDANGER/韓国) ▼第2試合 Progressフォークスタイルグラップリング 88kg契約 5分2R グラント・ボクダノフ(ALMA FIGHT GYM LIFE) 大嶋聡承(トイカツグラップリング東中野) ▼第1試合 GLADIATORフライ級王座決定トーナメント準々決勝 5分3R 和田教良(ガイオジム) チェ・ドンフン(チームMADポハン/韓国)