松本城で「まつもと大歌舞伎」初上演へ 来年7月 勘九郎さん、七之助さんらが出演
勘三郎さんの十三回忌で献花台も
松本市は4日、3年ぶり8回目となる「信州・まつもと大歌舞伎」を来年7月に開催すると明らかにした。関係者によると、中村勘九郎さんと中村七之助さんらが出演し、故・中村勘三郎さんの十三回忌に合わせ国宝松本城本丸庭園で歌舞伎を初めて上演する方向で調整している。 【写真】信州・まつもと大歌舞伎「夏祭浪花鑑」の舞台
市や信濃毎日新聞社などでつくる実行委員会が主催する予定。関係者によると、7月の「海の日」を含めた3連休を中心に開く方向で、開館20周年を迎えるまつもと市民芸術館でも公演する。演目は調整している。
2012年12月に亡くなった勘三郎さんは同年7月にまつもと市民芸術館で上演された「天日坊」への出演が最後の舞台となったこともあり、松本城での追善公演を企画。勘三郎さんをしのんで市内に献花台を設ける他、写真展や動画上映も構想している。
来年度からまつもと市民芸術館の芸術監督団に就任する木ノ下裕一さんのイベントや市民がプロと同じ舞台に立つ「市民キャスト」の出演、地元商店が出店する「縁日横丁」も検討されている。 4日に開会した市議会12月定例会で臥雲義尚市長が明らかにし、「新型コロナ前を上回るにぎわいを見せている松本のまちをさらに盛り上げたい」と述べた。