世界選手権銅の和田まどか史上最速プロ2戦目で東洋太平洋王者「3戦目で世界王座」
<プロボクシング:VICTORIVA Vol14大会>◇14日◇東京・後楽園ホール 東洋太平洋女子ミニマム級王座決定8回戦が行われ、世界選手権銅メダルの和田まどか(29=TEAM10COUNT)がプロ転向2戦目で同王座を獲得した。 WBO世界女子同級9位ジュダーティップ・シティチェン(22=タイ)との同級王座決定戦に臨み、2回1分19秒、TKO勝利。同門の現WBA、WBO女子世界アトム級王者松田恵里(30)がマークした東洋太平洋王座獲得の史上最速記録に並んだ。 1回終盤にワンツーでダウンを奪った和田はサウスポースタイルから2回以降、テンポを上げて攻撃を続けた。2回には左ストレートで2度目のダウンを追加。連打からの右フックで3度目のダウンを奪うと、最後はロープ際に詰めて連打でレフェリーストップに追い込んだ。和田は「倒したい気持ちが前に出ました。結果的には2回で終わりましたが、反省点はあります。ここは通過点ですが、ほっとしています。次が大事だと思います」と課題を交えつつも、清々しい表情を浮かべた。 国内最速記録となるプロ3戦目での世界王座獲得を目指している。1階級下のアトム級で世界を狙っているが、同門の松田がWBA、WBO王座、IBF王座は山中菫(22=真正)が保持。WBCはティナ・ルプレッチェ(31=ドイツ)が王者だ。所属ジムの鳥海純会長(50)は「(松田とは)同門なので、WBCかIBFを考えたい」と後押し。和田は「私は日本初とかが好き。3戦目で世界王座をとるために練習を積んでいきたい」と決意を新たにした。 アマ時代は通算戦績58勝(10RSC)10敗。全日本選手権6度、国体2連覇、そして世界選手権銅メダルと輝かしい実績を挙げてきた。今年2月にプロ転向し、プロテスト(B級)に合格。4月には特例でのA級(8回戦)プロデビュー戦に臨み、ピムチャノック・セブジャンダ(タイ)に3回TKO勝利を収め、実力を証明していた。