兼六園近くの人気店「グッとくる」…チョコの祭典“アムール”で被災地支援広がる 不安続く観光地の復興
辻口さん: 「被災地からこのアムールに入りましたから、後ろ髪を引かれる思い。最終日までしっかり(ここに)立って、1人1人のお客さまに対してしっかりと対応していきたいと思っています。終わってから石川に入ってどういう支援ができるのか(考えたい)」
■初出店の店舗「心のこもった言葉がグッとくる」
金沢市の「ショコラトリー雨の詩(うた)」は、今回が初めての出店です。
地元の食材を生かしたチョコレートが人気で、「ボンボンショコラセット あめ」(8粒入り2901円)は、金沢産のイチゴに紋平柿(もんぺいがき)、五郎島金時(ごろうじまきんとき)、加賀市のほうじ茶など、8種類がセットになっています。
また会場限定で、チョコと伝統工芸の九谷焼(くたにやき)の皿をセットにした「九谷焼豆皿セット」(4501円)もあります。
社長の中川裕暁さんは当初、出店を迷ったといいます。
中川裕暁さん: 「余震は続いていたので、お店を残していく、家族を残して僕が外に出るっていうことを決断しなければいけないので」 それでも元気な姿を見せたいと、出店を決めました。 中川さん: 「『少しでも応援したくて来たよ』って言っていただりとか、皆さん本当に心がこもった言葉をかけていただくので、グッとくるものがある」 多くの応援の声に支えられたといいます。 女性客: 「地震前に金沢に旅した時に、たまたまお店を見つけて気になっていて、地震もあったので買ってみようかなと」
別の女性客: 「(カタログに)石川の話が書いてあったので、これは買わなきゃなと思って来ました」 また別の女性客: 「テレビで復興支援というのを見て、できることがあるならせっかくだし、チョコ好きだしこのお皿も欲しいしと思って」 売れ行きは想定を大幅に超えていて、売り切れることも多いそうです。
■中心部には日常が戻っても人出が戻らない寂しさ
「雨の詩」は金沢市の観光名所「兼六園」の近くに店があり、幸いにも今回の地震の被害は少なく、通常営業ができていますが、観光地として復興できるのか心配しています。