昌平が地元・帝京安積に4発快勝!後半は「相手を圧倒できた」と玉田監督も納得の内容
7月28日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)2回戦が行われ、Jヴィレッジスタジアムでの第1試合は、昌平(埼玉)が帝京安積(福島1)を4-0で下し3回戦に駒を進めた 【フォトギャラリー】帝京安積vs昌平 1回戦では尽誠学園(香川)に追いつかれながら、終盤に勝ち越しゴールを奪い競り勝った昌平。2回戦ではこれが初戦の地元福島代表・帝京安積との対戦となったが、相手を圧倒する昌平らしい戦いぶりを見せた。 立ち上がりから押し気味に試合を進めた昌平は6分、右サイドMF10山口豪太(2年)のクロスからFW15鄭志錫(3年)が頭で決めて幸先よく先制する。昌平の中盤中央はMF8大谷湊斗(3年)、MF7三浦悠代(3年)、MF6鈴木宏幸(3年)の3枚で、誰がアンカーか、誰がインサイドハーフなのかわからない程目まぐるしくポジションを入れ替え、相手にプレスの的を絞らせない。そしてここに前線の鄭、右の山口、左のMF11長璃喜(2年)がアクセントを加えていった。 リードを許した帝京安積も大きく崩れる事なく落ち着いてボールを繋ぐ。前半の中頃からは相手コートに侵入する回数も増え、FW9白坂晴人(3年)を中心に同点ゴールを狙った。アディショナルタイムにはCB20平野瑛大(3年)のロングシュートが枠内を捉えるなど、決定機は作り出せなかったが、後半に希望をつなぐ形で前半を終えた。 しかし、後半が始まると1点リードの昌平が攻撃のギアを上げる。後半開始から右の山口がドリブル突破をみせると、直後の37分には大谷のスルーパスで中央を抜け出した鄭がGKのタイミングをずらしてゴール右に流し込んだ。さらに47分には山口からのクロスを大谷がヘディングで沈め3点目。あっという間に試合を決定づけた。 リードを広げた昌平は選手を次々と入れ替えながらも、相手にペースを譲らず。70+2分には途中出場のMF20根津優羽(1年)がボックス内の狭いところを華麗なドリブルで掻い潜ると、そのまま右足でネットを揺らした。そのまま4-0で試合は終了。昌平が2回戦を完勝で突破した。 試合後、玉田圭司監督は「前半に関しては良い時間に点が取れましたが、その後は少し苦労しました。でもやり続けることでそれが後半に向けてのジャブになると思った。やり続けることが凄く大事なんだということを今日は学びました。後半に関しては伸び伸び出来ていたし、チームのリズムもテンポも凄く良くなって、相手を圧倒できた」と振り返った。 昌平は2連戦、相手は初戦となったが、指揮官は「連戦が不利だとは思わない。身体もあったまるし、昨日やったからサッカーをすることを身体が覚えている。自分たちができなかったことを修正する時間にもなったし、同じグラウンドでやれたので自分たちには有利になった」と連戦をポジティブに捉えていた。 1回戦は辛くも勝利し、2回戦は内容も伴っての快勝。「疲労も凄くあるだろうし、リラックスできる環境を選手と相談しながら作りたい。ホテルに缶詰めというのも可哀想なんで」と、いい形であすの中日を迎えることができるだろう。 3回戦に進んだ昌平は30日に福大若葉(福岡)と激突する。 (文・写真=会田健司)