<私の恩人>城田優 開花したのは“山P”の言葉のおかげ
そんな中、ある日、駅のホームで山下に嘆いてしまったんです。仕事も決まらないし、オーディションも落ちまくると。そこで、彼がポツリと言ってくれたんです。 「すぐに咲く花なんてないじゃん」。 タネの中に栄養が行き届いて、芽が出て、そこに水や太陽の恵みが加わって、少しずつ育って、やっと花が咲く。そんな言葉をくれたんですよね。当時の僕には、すごく染みわたりました。意識がすごく楽になった。そこからなんですよね、不思議とオーディションでも結果が出るようになっていったんです。後にも先にも、山下から直接的にそんなことを言われたことはないので、今でも心に刺さっています。 高校を卒業してからも変わらず会ってますけど、仕事の話というのは、ほとんどしませんね。というのも、僕たちはやっぱり同級生なんです。まずは身の回りのくだらない話をするのがメインで、それが出尽くした時に仕事の話をするというか。 今年4月、彼のラジオ番組に僕が出て、初めて仕事の場で一緒になったんですけど、番組内容は、完全に“ザ・プライベート”でした(笑)。もちろん、当初は彼の方がずっと知名度もありましたから、そんなつもりはなくても、僕が彼の話をするとか、仕事で絡むと、イコール売名行為なんじゃないか、と思われる方もいたと思うんです。でも、今は自分もジャンルの違うところで居場所を確立してきているからこそ、あのラジオができたのかなと。今までの道のりを考えると、それは純粋にうれしいことでした。 また、ファンの方に対する思いみたいなところも、2人とも同じなんですよね。こういう場でこんなことを言うと、メディア向けの言葉みたいに思われてしまうかもしれないですけど、本当に本当の話、2人そろって言ってるのが、ファンの方に励まされ、力をもらっているんだよなって。自分たちが演じることや歌うことで、皆さんに元気を持ってもらえたらいいなと思ってやってるんですけど、それと同時に、皆さんからパワーをもらってるよなと。