狭山茶とうどんの融合、まさに多様性!?

「埼玉県」、「うどん」とネットで検索すると「うどん共和国」というキーワードが現れます。これは埼玉県自体が「うどん文化の根付いた土地」であることを強調し、埼玉県公式観光サイトでも大々的に推し出しています。埼玉県議会では県知事が長時間に渡り「うどん共和国」としてのPR施策を熱く語り、また全国区のニュース番組でも取り上げられるなど、その認知度は高まっているのかもしれません。 【画像】狭山市「吉田屋」の「茶きりうどん」を画像で見る（7枚）

狭山市「吉田屋」でオーダーした狭山茶ペーストを練り込んだ「茶きりうどん」もまた、埼玉県ならではのうどん。噛み応えのある太いうどんをじっくり味わう

　そんな「うどん共和国」をバイクで巡り、様々なうどんを味わうべく今回向かったのは狭山市です。狭山茶の生産地としても知られる土地に、創業45年の「吉田家」があります。店主は元ラガーマンとのこと。 　メニューを見るとどれも魅力的で惹かれますが、「ここは狭山らしいうどんを！」ということで、狭山茶の「茶きりうどん」を選択しました。麺の種類を決めたら、もり／ざる、つけ汁、ぶっかけなど、食べ方を選びます。その注文内容を紙に書いて渡すシステムでした。 「茶きりうどん」の「ぶっかけうどん」（650円＋茶きり100円）としてオーダーしましたが、「ぶっかけ」でも玉子入りや納豆入りなどもあり、とにかく種類が豊富です。 　さて、肝心のお味の方ですが、狭山茶ペーストを練り込んだ麺は、やはり冷たいぶっかけにして正解でした。まずはつゆをかける前に1本だけ食べてみると、ほのかに爽やかなお茶の香りが楽しめました。

狭山市の閑静な住宅街にある「吉田家」。店の裏に砂利敷の駐車場があるが、表側に舗装された広めの駐車スペースがあるので、バイクはこちらの方が安心かも

　あらためて、つゆをかけていただきます。手打ちだけあってコシがあり、食べ応えも十分。そばの場合はズズ～ッと勢いよくすする食べ方になりますが、太くて噛み応えのある手打ちうどんは、ある程度時間をかけて、ゆっくり味わう食べ方になります。 　うどんに添えられた刻み海苔や鰹節、かいわれ大根などが爽やかさを演出します。また刻みネギの上にはゆずの皮が添えられていて、こちらも爽やかさを増していました。 　ひと口にうどんと言っても様々な種類があり、1店舗だけでもいろいろなメニューがあるので、ほかにも色々と食べてみたくなりました。