2億円超えのイタリアンハイパーカーがついに現る! デ・トマソがクラシックカーの美学と革新技術を融合させた新型「P72」の量産モデルを発表
コレクターズアイテムとしても注目の1台
イタリアのスポーツカーブランド「デ・トマソ」は、新型ハイパーカー「P72」の量産モデルを発表しました。 【画像】72台限定のイタリアンハイパーカー! デ・トマソ新型「P72」を写真で見る(13枚)
デ・トマソP72は、1965年に「シェルビー・アメリカン」と共同開発したプロトタイプレーシングカー「P70」へのオマージュとして2019年に発表された限定ハイパーカーです。 P70は1960年代の革新的なデザインと優れた性能を備えたモデルであり、その遺産を引き継いだP72もまた、クラシックなスタイルと現代技術の融合を目指して設計されました。 流線型の美しいボディはカーボンファイバー製モノコックシャシを採用し、軽量かつ高剛性を実現しています。エンジンにはフォード製5リッターV8スーパーチャージャーを搭載し、最高出力750馬力・最大トルク900Nmを発揮。6速マニュアルトランスミッションによるピュアな運転体験を提供します。 インテリアは高級レザーと金属パーツを用いたクラシカルなデザインで、ドライバーオリエンテッドの設計が特徴です。わずか72台のみが生産されるP72は、価格が160万ユーロから(約2億6000万円)とされ、コレクターズアイテムとしても注目されています。 2024年末には量産仕様の初号機が完成形に近づき、その圧倒的な存在感が改めて示されました。外装のカーボンシェルと車体構造がシームレスに調和する設計は、職人技によって実現され、P72の官能的な曲線美とカーボン繊維の織り模様が完璧に整えられています。塗装工程を控えた段階で、P72のエレガントな個性がより鮮明に際立ち、過去のプロトタイプに敬意を払いながらも現代の傑作へと進化しています。 さらに、技術的な組み立ては革命的でありながら、職人技によるクラフトマンシップを感じさせます。8月に公開されたカーボン製シャシは、運転の喜びを追求する「機械的な交響曲」として設計されており、デ・トマソの革新性を体現しています。 2025年には最終的なテスト走行が完了し、P72は他に類を見ないドライビング・エクスペリエンスを提供する準備が整います。それはドライビングする喜びと伝説的なレーシングカーの精神を結びつけるものです。 P72は、イタリアのクラシックカーの美学と最新技術を見事に融合させ、クルマとの一体感を楽しむ究極の一台として、多くのエンスージアストを魅了するでしょう。
VAGUE編集部