「八村 塁」“コーチに痛烈ダメ出し”の意図は? 「大谷翔平のようになりたいと思っているのでは」
NBAの名門ロサンゼルス・レイカーズでプレーする八村塁(26)が物議を醸している。日本代表のコーチ人事を批判したのだ。 【写真をみる】何がそんなにイヤだった? 「八村 塁」が痛烈批判したヘッドコーチ
満を持しての苦言
今月13日に行われたレイカーズの試合後の会見で、彼はこう述べた。 「男子のことを分かっている、アスリートとしてプロとしてやっていた、プロとしてもコーチをやったことのある、そういう人がコーチになってほしかった」 先月下旬にヘッドコーチ(HC)続投が決まったトム・ホーバス氏(57)に対するダメ出しである。 ホーバスHCは、NBAでのプレー歴や指導歴はほぼ無く、主に国内女子の指導を担ってきた。東京五輪で女子代表を初の銀メダルに導くと、男子代表HCに転身。2023年W杯でアジア最上位の11位となり、48年ぶりに自力で五輪切符を獲得した。今夏のパリ五輪本番は全敗したが、準優勝国フランスに善戦するなど一定の成果を挙げた。 スポーツ紙バスケットボール担当記者が解説する。 「質問は、対戦チームに所属している代表仲間の河村勇輝との思い出を尋ねたもの。なのに、『あまり言いたいことではないんですけど』と前置きしてホーバス批判を始めたものだから、記者一同、あぜんとしました。日本人記者が多数集まった試合の後の公式会見で、21日からアジアカップが始まるというタイミング。口が滑ったのではなく、満を持しての苦言でした」 NBAを含め、選手としての実績がなくても優秀な指導者はごまんといる。 「それに日本バスケットボール協会に高名な指導者を雇える資金なんてありゃしない。そんなことは八村だって百も承知。要するにホーバスHCが嫌なんです」 両者の確執はW杯にさかのぼる。 「レイカーズ移籍1年目の八村は代表を辞退。日本は彼抜きでW杯を戦い抜いた。大会後、八村のパリ招集について問われたホーバスHCは『彼がやりたいなら、彼から声をかければいい』と突き放したのです」(同) 勝利で高揚していたとはいえ、八村への礼を失する、大人げない発言である。 「その後、釈明に追われたホーバスHCは、八村に直接会って真意を伝えたそうですが、関係修復には至りませんでした」(同) ネットでは、パリ五輪の試合前にホーバスHCとだけハイタッチをしない八村の動画が拡散している。