故田部井淳子さんの生涯、映画に 福島県三春町出身の登山家 女性初エベレスト登頂から50周年の来秋公開
福島県三春町出身の世界的登山家・故田部井淳子さんの生涯をモデルとした映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」が制作される。主演は俳優吉永小百合さんで、福島県での撮影も予定されている。田部井さんが女性として世界で初めて成功させたエベレスト登頂から50周年となる2025(令和7)年秋に公開される予定。 監督は吉永さんと「北のカナリアたち」でタッグを組んだ阪本順治さん。田部井さんの著書「人生、山あり〝時々〟谷あり」(潮出版社)を原案に、エベレスト登頂から、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けた姿を描く。18日にクランクインし11月末に撮影終了予定。企画・製作は木下グループ、配給はキノフィルムズ。 吉永さんは「田部井さんと対談したのは2012年。明るくて、楽しいお話をいっぱい聞かせてくださった。『せかいのおきく』という素晴らしい映画を作った監督の下、『世界の淳子』役に全力で挑戦する」、阪本監督は「吉永さんと再びご一緒できることの喜び。しかも、田部井さんの人生を基にした山と家族の物語。みんなで頑張ります」とコメントした。
田部井さんが復興支援で始めた「東北の高校生の富士登山」のプロジェクトリーダーで長男の田部井進也さんは「映画を通じ、母のような女性がいたことを知ってもらえたら幸い」と語った。