栗生みな、ライブ配信で見つけた“新たな目標”「アーティストという新しい目標が見つかった」
役者・アーティストとして活動するイチナナライバーの栗生みな(Cru)。幼少期から「有名になりたい」とういう目標を掲げてきた彼女は大学2年生の時に、原宿・竹下通りでスカウトされ、芸能界デビュー。オーディションから出演した舞台をきっかけに役者人生をスタートさせ、コロナ禍に始めたライブ配信では「アーティストになりたい」という新たな目標を見つけ、今ではワーナーミュージック・ジャパンから楽曲をリリースしている。そんな、幅広いエンタメジャンルで活動する栗生みなにインタビューを実施。竹下通りでスカウトされた当時についてや、アイドル、役者、アーティスト、ライバーと様々な経験をしてきた彼女ならではの強みなどを語ってくれた。 【写真】カーテンから“ひょっこり”顔をだすかわいらしい栗生みな ■竹下通りで5社からスカウト…「願うことの大切さを実感しました。」 ――はじめに読者に向けて自己紹介をお願いします。 役者とアーティストを中心に活動させていただいている、長野県出身の栗生みな(Cru)と申します。アーティスト名がCru、役者名が栗生みなで活動しています。また、17LIVE(イチナナ)では、役者やアーティストの活動を知っていただくため、毎朝6時にイチナナライバーとして配信を行っています。 ――役者、アーティスト、ライバーと幅広く活動されているんですね。芸能界に興味を持ったきっかけは? 小学1年生の頃から母に「テレビに出るにはどうしたらいいの?」とよく尋ねたり、私が大きな舞台に立つイラストを描いたりしていました。そこで、地元・長野で活動している夢幻工房という劇団の公演に参加し、舞台に出演したことをきっかけに芸能界に興味を持ち始めました。 ――実際に芸能活動をスタートしたのはいつ頃ですか? 実際に活動を始めたのは、大学2年生の時です。大学でも、芸術学部に入りお芝居の勉強もしてはいたんですが、役者やアーティストになる決心がまだついていなく、とりあえず上京して、何か見つかればいいかなと思っていて…。そんな時に、竹下通りを歩いているところをスカウトしていただき、事務所に入りました。 ――たまたま、竹下通りを歩いている時にスカウトされたんですか? その日は「今日はスカウトされに行くぞ」と決めて、竹下通りに行ってみました(笑) 普段から渋谷・原宿で遊ぶことは多かったんですが、スカウトされる目的で歩いてみたら5社くらいから名刺をいただけたので、願うことの大切さを実感しました。 ■ライブ配信で見つけた新たな目標「新しい目標が見つかったのは17LIVEとリスナーさんのおかげです」 ――上京してきた当時は「役者やアーティストになる決心がついていなかった」とのことでしたが、役者・アーティストを目指したきっかけは? 事務所に入ってから、「有名になりたい」という考えで、最初はグラビアアイドルをやらせていただきました。グラビア活動をしていく中で、舞台オーディションの話を何度かいただいて、2回目の劇団さんのお芝居がとても勉強になって、そこから役者として生きていこうと決心しました。 ――現在はアーティストとしても活動されています。アーティストを目指し始めたのはなぜでしょうか? アーティストを目指したのは、コロナ禍で舞台のお仕事が減ってしまった時に始めた、ライブ配信がきっかけでした。17LIVEで歌配信を始めたことで、人との繋がりで、ワーナーミュージック・ジャパンさんから声をかけていただきました。 ――ライブ配信を始めたことがきっかけで、アーティストという新しい道ができたんですね。 そうですね。ライブ配信をきっかけにワーナーミュージック・ジャパンさんと提携することもできましたし、リスナーさんが「(歌を聴くと)元気になる!」などの声をいただけたので、アーティストとして表現しようと思えました。「アーティスト」という新しい目標が見つかったのは17LIVEとリスナーさんのおかげです。 ――ライブ配信で歌配信を選んだのはなぜですか? 歌うことに自信があったわけではないんですが、歌かトークかで考えた時に歌の方がリスナーさんを楽しませられると思ったのと、配信でもエンタメを届けようと考えていたので、歌だったら今までやってきたお芝居より短い時間で、毎日みなさんにエンタメをお届けできると感じたので歌配信を選びました。 ■ライバー4周年目に突入…継続の秘訣は“トライ&エラーする楽しさ” ――ライブ配信を始めた時に17LIVEを選んだのはなぜですか? 最初は17LIVEかYouTubeで迷っていたのですが、役者をやっている時から映像作品より生の声が聞ける舞台の方が好きで、ライブ配信の生の声が聞けるところに似た要素を感じ、17LIVEを始めました。 ――実際にライブ配信を始めてみていかがでしたか? 舞台を見に来てくれていた方たちが配信を盛り上げてくれていたんですが、より多くのリスナーさんに見ていただくために、24時間とか18時間とか長時間配信していると、夜中の時間帯ではコメントがゼロの時もありました。 ですが、コメントをしない2人のリスナーさんがずっと寄り添ってくれていて、配信で「いる?」って聞くと「います。」とコメントが返ってくるみたいな(笑) その方たちは今でもずっと応援し続けてくれていて、私のリスナーさんたちの中でも有名になっています。 ――配信していく中で、一番苦労した点などはいかがですか? 舞台役者をやっていると、人前で自分をさらけ出すことがあまりないので、配信を始めた当初はずっと猫をかぶっていて…。ですが、長時間配信をやっているとだんだんと猫をかぶれなくなってしまい、どうやって自分をさらけ出せばいいのかすごく悩みました。配信で自分を出すことは役者として10年間積み上げてきた「栗生みな」を壊す瞬間でもあり、新しい自分を出す瞬間でもあったので、かなり自分自身と葛藤しました。 ――そんな苦しい思いもしてきた栗生さんですが、今年で配信を始めて4周年目に突入しています。継続できている理由は? 最初は「自分をさらけ出してまで配信する意味はあるんだろうか?」という葛藤もありましたが、継続していくうちに、失敗もあれば成功したところもいっぱいあることに気づき、このトライ&エラーする楽しさが継続できている秘訣です。それと、リスナーさんから生の声が聞けるのがライブ配信の醍醐味なので、支えてくださるリスナーさんの存在やサポートが一番の理由です! ■今後の目標は「お世話になった地元・長野県の町おこしをしていきたい」 ――アーティストとしても活動されている栗生さんは、イチナナで開催されている音楽イベントにも多数出演されています。一番印象に残っているイベントを教えてください。 「イナズマロック フェス」への出演をかけたイベントでは、初めて「1位になりたい」とリスナーさんにお願いして出演できたこともあり、とても印象に残っています。皆さんのおかげで1位にもなることができたので、今思い出しただけでも泣きそうです…。 ――今までイベントで1位を目指してこなかったとのことですが、なぜこのイベントでは1位を目指したいと思ったのですか? 17LIVEを始めた時に、アプリ内で有名になることを目標にしていて、そのためにも、普段の配信を頑張ることはもちろんですが、アプリ外の活動から配信にリスナーさんを呼び込みたいという考えがありました。そこで、イナズマロックフェス出演という大きなイベントがあったので、1位を目指したいとリスナーさんに呼びかけました。 ――ライブ配信を始めた当初の「アプリ内で有名になる」という目標はすでに達成しているように感じます。今後、ライブ配信を通しての目標はありますか? これからも私の大好きな人たちと一緒にエンタメで楽しい時間を過ごすために、「有名になる」という目標は掲げ続けていきたいと思っています。ありがたいことに配信に来てくださるリスナーさんも増えて、アプリ内での知名度も少しは上がってきているとは思っています。これからはお世話になった地元・長野県の町おこしをしていきたいです。 ――町おこしの一環としてすでに動いているプロジェクトなどはありますか? 最近では、長野と東京を行き来していて、実際に町おこしを始めた時にスポンサーになっていただける方たちと打ち合わせをしています。また、幼少期にお世話になった夢幻工房(劇団)が9月に開催する「ISHIN~狼たちは最果てに~version.2024」という舞台への出演も決まっており、2025年4月12日(土)には長野でワンマンライブの開催をするので、町おこしへの一歩となれば嬉しいです。 ――最後に、役者、アーティスト、ライバーの活動を通しての目標を教えてください。 役者とアーティストとライバーの活動をしていて、3つのジャンルの歯車がきちんと噛み合う瞬間が今までもあったので、この3つのジャンルは最後まで極めていきたいです。幅広いジャンルで活動できることが、私の強みでもあるので、自分の強みは消さずに全部のジャンルで“栗生みな”という人間を表現していきます。これからも応援よろしくお願いいたします。 ◆取材・文=山田椋太