スーパー・マイクロ、低調な売上高見通し-財務諸表の提出時期示せず
(ブルームバーグ): サーバーメーカー、米スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)が5日発表した売上高見通しはアナリスト予想を下回った。また、前年度の正式な財務諸表をいつ提出できるか予測できないことも明らかにした。株価は米株式市場の時間外取引で約14%下落した。
同社は8月の期限までに年次報告書(フォーム10K)を提出できず、先週には米会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)が、SMCIのガバナンスと透明性への懸念を理由に同社の監査法人を辞任していた。SMCIは5日の発表資料で、特別委員会による会計問題の調査では、経営陣や取締役会による不正や不祥事の証拠は見つからなかったと説明した。
同社は10-12月(第2四半期)の売上高が55億-61億ドル(約8330億-9240億円)になるとの見通しを示した。ブルームバーグ集計のデータによれば、アナリスト予想平均は67億9000万ドルだった。一部項目を除く1株利益は56-65セントの見通し。アナリスト予想は80セントだった。
同社は年次報告書の未提出やEYの辞任を受け、ナスダック市場から上場廃止になり、株価指数の構成銘柄から除外されるリスクに直面している。株価は先週のEYの辞任から44%下落し、3月のピークからは75%余り値下がりしている。
SMCIは財務報告書の提出遅延について「引き続きに精力的に対応」しており、以前発表した開示の内容を固持するとしたが、遅れている書類がいつ提出されるかは予測できないと説明した。
原題:Super Micro Gives Tepid Sales Forecast, No Filing Schedule (2) (抜粋)
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Brody Ford