小池都知事が会見 2017年度予算案を公表(全文1)メリハリの利いた予算
東京都の小池百合子知事は25日午後3時から記者会見を開き、2017年度予算案を公表した。 【中継録画】小池都知事が会見 2017年度予算案を公表 小池知事は昨年11月25日の定例会見で、予算編成において都議会各会派の要望を反映させる約200億円の「復活予算」枠を廃止すると発表。それに伴い、12月に約60の業界団体から直接ヒアリングを行い、年明け5日からは各局の予算要求と財務局査定の結果を最終的に判断する知事査定を行なってきた。 予算案は来月22日に開会予定の都議会定例会で審議される。
メリハリの利いた予算になっている
司会:ただ今から小池知事の会見を始めます。初めに小池知事から予算案の概要についてご説明いたします。知事、お願いします。 小池:はい。東京都知事小池百合子でございます。平成29年度東京都の予算案がまとまりましたので、その概要について私のほうからご報告、ご説明をさせていただきます。お集まりいただきまして誠にありがとうございます。 さて、東京大改革という旗を掲げまして私が知事に就任をいたしまして、はや半年となろうとしております。この間、都政の透明化、そしてまた都民と共に進める都政、都民ファーストの都政の実現を目指して行動をしてまいったつもりでございます。都政のさまざまな問題も掘り起こしてまいりました。そして、本当にこのままでいいのか、しっかりと熟慮し、さまざまな見直しもしてきたところでございます。 こうした改革が目指すものが、これは誰もが輝ける新しい東京の実現でございます。これこそが私の知事としての使命であると、このようにも考えているところでございます。そのためのナビとでも申しましょうか、航路を示すのが先日、発表いたしました2020年に向けた実行プランでございます。そして1つ1つの政策の実行力、これを担保するのが予算という位置付けになります。 予算というのは単にお金を付ければいいというものではありません。そこに都民が納得をされるのか、共感が生まれるのか、これによって予算の額を超えてその効果が出ることもございます。そしてまた、現実の成果につながるものとなっているのかどうかということが重要であります。予算を付けたところで終わり、というわけではございません。 そのため、昨年の末には都議会の各会派の皆さま方、区市町村のご代表の方々、各種団体の皆さま方からそれぞれ、代表する都民の声を伺ってきたところでございます。そして知事査定の日程も延べ8日間にわたりまして、これはかねてと比べますと倍の時間でございます。つまり1つ1つの政策を真に都民の皆さま方のニーズに、利益にかなうものなのかということを、しっかりと議論を、そしてまたチェックをしてきたものでございます。 そしてまたこうした予算を、都民の皆さま方に分かりやすくお伝えするということも重要でございます。そういったことから、このようにして私のほうから直接、予算についてご報告するところでございます。 一言で29年度予算について申し上げるならば、メリハリのついた予算でございます。そしてまた職員にもメリハリのついた予算にすべしということで、このメリハリを大切にいたしました。まあ、ここは「メリーちゃん」と「ハリーくん」というキャラクターでございますけれども、メリハリをつけたというのを分かりやすくご説明するために、メリーちゃんとハリーくんという、若手職員がこのようなキャラクターを描いてくれました。 加えましてポケット版の、このように分かりやすい冊子でございますが、ここはまだ当然のことながら予算案でございますけれども、このダイジェスト版、それからもう1つは子供向けの冊子、これは税金ってどういうふうに集めてどういうふうに使われているの、という、都政そのものがどういう仕組みなのかっていうのを子供さんのころから知ってもらいたいという思いで、このようなものを作ったわけでございます。1人でも多くの納税者の皆さま、都民の皆さまにこの都政の仕組みも含めて今回の予算を知っていただく、そのためにメリハリをつけたわけでございます。