aikoのライブはますますパワフルに 音楽そのものを楽しみ尽くした10年ぶり武道館
aiko、『アタック24.5!メドレー』では10曲披露
ここからは『アタック24.5!メドレー』と題し、「ドライブモード」や「くちびる」「カブトムシ」など10曲のメドレーを披露。途中ステージ後方のスクリーンが開き、総勢14名のストリングスセクションが現れると会場の熱気は急上昇。さらにホーンセクションも加わり、フル編成での「二人」や「果てしない二人」「さよなランド」を堪能した。 ライブ後半は、「星の降る日に」でバンドメンバーのソロ回しを披露。さらに「飛行機」「荒れた唇は恋を失くす」で本編を終え、鳴り止まぬアンコールに応えて「月が溶ける」、〈Hello, Peace Yeah!〉〈Hello, Good Yeah!〉を全員で合わせて心を一つにした「イジワルな天使よ 世界を笑え!」そして「ストロー」と演奏して大団円、メンバー全員がステージ前方まで出てきて最後の挨拶……と思いきや、「武道館は10時まで。まだまだ歌いたい曲があるんだけど!」と言い、武道館が歓喜の熱狂に沸く中「メロンソーダ」「未来を拾いに」「ボーイフレンド」「beat」と畳み掛け、「やっぱり最後はこの曲」と叫んで「be master of life」を披露。実に3時間半のライブに幕を下ろした。 昨年デビュー25周年を迎え、円熟味を増すどころかさらにパワフルかつ怒涛のセットリストでオーディエンスを楽しませるaiko。否、何より彼女自身が全幅の信頼を置くメンバーやスタッフ、ファンの中へ飛び込んで、音楽そのものを楽しんでいることがひしひしと伝わってくるようなライブだった。
黒田隆憲