吉田正尚に地元紙警告「すぐに活躍し始めなければ、レッドソックスでの未来は真の危機にさらされている」直近6試合打率.429と復活の兆し
◇2日(日本時間3日)MLB マーリンズ3―8レッドソックス(マイアミ) レッドソックスの吉田正尚外野手(30)は敵地のマーリンズ戦に「6番・指名打者」で出場し、5打数3安打1打点。1試合3安打の猛打賞は4月27日のカブス戦以来66日ぶりで一時は2割2分8厘まで落ち込んでいた打率を2割5分9厘に引き上げたが、球団地元紙リパブリカン(電子版)は「吉田はすぐに活躍し始めなければ、レッドソックスでの彼の未来は真の危機にさらされている」となおも警鐘を鳴らした。 「レッドソックスの悩める9000万ドル(約146億円)男は分かれ道を曲がったのか?」の見出しで「吉田にとっては『失われた2024年』だった。メジャー2年目の今季は左翼の守備位置を失い、謎多き左親指のけがで37試合を欠場し、そして打てなかった」とし、6月11日に復帰して以降の9試合は34打数4安打、打率1割1分8厘というありさまだったことを伝えた。 それが先週から目覚め始め、この日はシーズン2度目の3安打。直近10試合は打率3割9分1厘で、この間は3三振しかない。同紙によると、コーラ監督は「みんな長打やフライボールのことばかり気にするが、この男は誰が何と言おうとプロの打者なんだ。打てるのは分かっているし、リズムも取り戻しつつある。それが非常に重要だ」と、本来の能力の高さを強調している。 ただし、吉田の獲得に最高編成責任者として携わったハイム・ブルーム氏は解任され、同紙は「当時のフロントのトップは既に去った。新体制は吉田の守備力に大きな懸念を抱いている」と現状を説明。昨季から5年契約を交わしているものの「今季はわずか1イニング(しかも緊急事態で)しか守備に就いていない。スピードも守備力もない吉田がアピールできるのは、パワーがないとなれば高打率しかない」とハッパを掛けた。(写真はAP)
中日スポーツ