「ネットでしかイキれないのに気持ち悪いんだよ」…大久保公園の「立ちんぼ嬢」が攻撃的になっている訳
定期的に写真がSNSにあげられて、話題になる新宿歌舞伎町近くにある大久保公園周辺の立ちんぼ。先日、大きな摘発が入り数を減らしはしたものの、依然として公園周辺での売春を続けているのが現状だ。 【衝撃!】歩いている男性に罵声を浴びせて通報され…警察官に職質される立ちんぼ女子 警察の巡回もあり、逮捕・補導されるリスクを背負ってまで立ちんぼを続ける彼女たちに、大きな変化が起きている。それは、カメラやスマートフォンに過剰な反応を見せることだ。 行政のパトロールがいったん終了する21時を過ぎると、大久保公園周辺に女性が等間隔に並びだし、客を待つようになる。最盛期は大久保病院側に数多くいた立ちんぼだが、現在ではエリアを変え、ひとつ隣の路地に多く立ち並ぶようになっている。 SNSで見た光景を一目見たいと、多くの冷やかしや見物客が訪れ、写真を撮ることがブームになったこともあってか、通りを歩く男性がスマホを取り出すと、立っている女性たちが攻撃的な言葉で叫ぶようになっているのだという。 記者がその通りを訪れた時には、 「チー牛(ネットスラングで、オタクや性格が暗い人、地味な人を馬鹿にする言葉)はネットに帰れ。ネットでしかイキれないのに気持ち悪り―んだよ!」 と通りかかった若い男性に叫んでいた。 SNSで定期的にあげられる写真は、彼女たちには無断かつ、無修正で投稿される。彼女たちも、そうしたXの投稿を見ているようで、スマホを取り出す人を見かけると、その人物を注意深く観察し始める。 ネットで拡散された場合、多くの人に見られることになり、それを嫌がる彼女たちが危機感を持った結果が、このような状況を作り出しているのだろう。 また、彼女たちの間で、もうひとつ大きな他の変化が起きている。それは、仲のいい数名でグループを作っていることだ。 大規模な摘発が始まる前はひとりで立っているケースが大部分で、横の繋がりはなかったのだが、今は2~3人程の仲の良い友人たちと会話をしながら、客の来ない暇な時間を過ごしている。 このことについて、新宿歌舞伎町に詳しい全国紙社会部記者はこのように分析している。 「今残っているのは、プロの立ちんぼです。風俗店の勤務もやりつつ立ちんぼもやって、結構稼いでるみたいですよ。摘発前は埼玉や横浜から『お金が無いから体で稼ぐしかない』と考えた大学生やOLが多かったんですが、現在はそういう女性はほとんどいません。残っている人は逮捕されることも覚悟しているので、流動性が低くなり、自然と顔馴染みになったのでしょう」 定期的に巡回している警察官の姿を見るとあっという間に姿を隠す彼女たち。そんな状況もあってか、通りに長居したくないようで、声を掛けたらすぐに「ホ別※2万(※ホテル代は別で2万円です)」と返す女性も多くなっている。 警察サイドも、大規模な摘発や定期的な巡回など対策を強めているが、立っているだけでは違法ではないため、なかなか立ちんぼをゼロにすることは難しいのだろう。もうしばらくは立ちんぼと警察のイタチごっこは続きそうだ。 取材・文・PHOTO:白紙 緑
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