大出世! 冬の海外移籍で大成功した日本人選手5人。欧州で躍動!ステップアップのキッカケを掴んだ者たち
MF:長谷部誠(はせべ・まこと) 生年月日:1984年1月18日 移籍先:浦和レッズ→ヴォルフスブルク(ドイツ) 移籍日:2008年1月1日 移籍金:フリー 長谷部誠は元日本代表MF鈴木啓太とダブルボランチを組み、浦和レッズのJリーグやAFCチャンピオンズリーグ(ACL)など数々のタイトル獲得に貢献した。そして08年1月にドイツ・ブンデスリーガのヴォルフスブルクへと移籍すると瞬く間にレギュラーに定着した。 移籍2シーズン目となる2008/09シーズンは本職の中盤以外にも右サイドハーフや右サイドバックとして出場するなど、様々なポジションで効果的なプレーをみせてフェリックス・マガト監督の期待に応えた。チームはクラブ創設以来初のブンデスリーガ優勝を果たし、長谷部は同僚の大久保嘉人とともに奥寺康彦以来、ドイツ王者を経験する2番目の日本人となった。 近年は膝などの怪我の影響で出場機会を減らしているが、ブンデスリーガで上位争いを繰り広げるフランクフルトでプレーしている。2023年12月9日に行われたブンデスリーガ第14節のバイエルン・ミュンヘン戦で途中出場を果たすと、フランクフルトにおける外国人選手ブンデスリーガ最多出場となった。 また、長谷部は今年1月18日で40歳の節目を迎える。ここまでプレーできる同選手は、鉄人と呼ぶに相応しい。今季は第3節からベンチ入りが続いており、まだまだ記録を伸ばすことになりそうだ。
FW:高原直泰(たかはら・なおひろ) 生年月日:1979年6月4日 移籍先:ジュビロ磐田→ハンブルガーSV(ドイツ) 移籍日:2003年1月1日 移籍金:20万ユーロ(約280万円) 高原直泰はジュビロ磐田に所属していた2002シーズンにJ1で26ゴールを決め、得点王とリーグ最優秀選手賞を受賞した。この勢いそのままに翌年1月にドイツの古豪、ハンブルガーSVへと完全移籍している。 高原は2001シーズンにボカ・ジュニアーズへと期限付き移籍をしていたため、ハンブルガーSVへの移籍が自身2度目の海外挑戦に。1シーズン目と2シーズン目はJリーグ時代のように得点量産とはならなかったが、在籍3シーズン目と2004/05シーズンはブンデスリーガで7ゴールを記録。サポーターからは“スシボンバー”の愛称で親しまれた。 その後フランクフルトへと移籍すると、日本人初となるブンデスリーガでのハットトリックやシーズン二桁ゴールなど、様々な偉業を達成。その後、多くの日本人選手が活躍することとなるブンデスリーガで確かなインパクトを残した。 ドイツでの活躍のあと、浦和レッズや韓国の水原三星、清水エスパルスや東京ヴェルディなどでプレー。2016年に沖縄SVを創設し、代表、監督、選手を兼任した。2023年7月にJFLでゴールを決めると、Jリーグの全カテゴリー、JFL、地域リーグ、都道府県リーグのそれぞれで得点を記録した選手となった。2023シーズン限りで現役を引退した高原の今後のキャリアはどのようなものになっていくのだろうか。