管制官が出発順伝える「ナンバーワン」来月8日から再開 羽田事故で停止
ことし1月に日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、国土交通省は使用を停止していた管制官が出発順を伝える「ナンバーワン」の言葉について、来月8日から再開すると発表しました。 ことし1月、羽田空港で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故をめぐっては、管制官が出発順を伝える「ナンバーワン」という言葉を海保機が離陸許可と取り違え、滑走路に進入した可能性があると指摘されています。 これを受け、国交省は管制官から出発順を伝えることを全ての空港で停止していましたが、来月8日から再開するということです。 国交省によりますと、パイロットから他の航空機の状況などを把握するために有益であるなど再開を望む声があり、有識者などによる対策検討委員会が先月、再開を検討すべきだとする中間とりまとめを公表していました。 再開にあたって、国交省は改めて管制官にパイロットの心理的影響を考え、出発順を伝える必要性や有効性を判断することや、パイロットにも出発順を伝えられても「離陸許可」など決められた指示や許可がない限りは滑走路に進入していはいけないこと、指示などに疑問があれば管制官に確認を行うことなどを周知したということで、その上で再開を判断したということです。