<速報>マエケン、制球難で6回5安打無失点も勝ち負けつかず。
ドジャースの前田健太(28)が現地時間12日、本拠地ドジャースタジアムのダイヤモンドバックス戦にメジャー2度目の先発、6回を投げ5安打4奪三振、2四死球、無失点の内容で、1-0のスコアで勝利投手の権利を持ったまま降板した。序盤は、ボールが先行、1、2回と続けて先頭打者を出すなど珍しく制球が乱れたが、走者を背負いながらも粘り強く得点を許さなかった。悪いなりにピッチングをまとめ、ローテーション投手の責任を全うした。だが、2番手のバイエズが同点アーチを許して前田のメジャー2勝目は消えて、勝ち負けはつかなかった。次戦は中4日で17日のジャイアンツ戦となる。ゲームは逆転されドジャースが2-4で敗れた。
試合前、始球式のセレモニーにトミー・ラソーダやピーター・オマリーや歴代の名士が登場、ひとつのボールをリレーする形で、今年限りでの引退を表明した専属実況アナウンサーのビン・スカリーに手渡された。88歳。67年間、その素敵なトーンの声を響かせてきた名物アナウンサーだ。 そういう本拠地開幕独特の緊張感が、前田を力ませたのか。それとも中5日の疲れか。 メジャー第二戦でドジャースタジアムのマウンドに上がったマエケンのスタートはおかしかった。 いきなり先頭のセグーラにボールをすっぽ抜けてボールをぶつける。後続は抑えたが、ツーシームが浮き、逆球が目立つ。二回にもカスティーヨ、ラムに連打を浴び無死二、三塁のピンチ。いずれもコントロールできなかった抜け球。それでもここからは丁寧にトーマスを伝家の宝刀、スライダーで三振、8番に入っていたピッチャーのコービンをツーシームで三塁ゴロ、アメッドも追い込んでから2球、勝負球のスライダーが外れてしまうが、最後は、少しだけストライクゾーンの中にスライダーを入れてショートゴロに打ち取った。 まさかのスクイズで先制点を援護してもらった後の3回は、トップから始まる打順を三者凡退に抑えたが、まだ、本来のマエケンのコントロールには戻っていなかった。4回には、メジャー初四球をまた先頭打者となるペラルタに与えた。最後はカーブが抜けた。二死をとってからトーマスをセカンドゴロに詰まらせたが、これを追いついていたケンドリックがエラー。一、二塁となったが、打順に恵まれピッチャーのコービン。意表をつく、セーフティバントを仕掛けられたが、サードが冷静に処理して無失点を守った。