全くもって一貫性がない……! ペナルティに泣くアストンマーティン、F1の裁定に不満タラタラ「アロンソとストロールに厳しい」
ここ数戦、ペナルティを受けることが多いアストンマーティンF1。チーム代表のマイク・クラックは、F1レーススチュワードによる裁定に「全くもって一貫性がない」と感じているという。 【動画】ストロール、リカルドに追突。レース再開直前に大混乱|F1中国GP 中国GPのスプリントでは、フェルナンド・アロンソがレース終盤にフェラーリのカルロス・サインツJr.と接触。結果的にアロンソはパンクでリタイアとなったが、接触の原因を作ったとして10秒のタイム加算ペナルティとペナルティポイント3点を科された。 そして決勝でランス・ストロールは、セーフティカー出動中にRBのダニエル・リカルドに追突し、10秒のタイム加算ペナルティとペナルティポイント2点が科された。 また前戦オーストラリアGPでは、メルセデスのジョージ・ラッセルとのレース終盤の争いの中で、「潜在的に危険なドライビング」を行なったとしてアロンソが20秒のタイム加算ペナルティとペナルティポイント3点を受けていた。 クラック代表は中国GPを終え、ストロールに対するレーススチュワードの迅速な裁定は「非常に厳しい」と語り、「スチュワードは最近、フェルナンドとランスに厳しい」と続けた。 「スプリントレースでもそうだったし、メルボルンでもそうだった。(中国GPでは)ストロールも受けた」 クラック代表はそう語る。 「前回、メルボルンでペナルティを受けたのは前にいたマシン(アロンソ)だった。今回は後ろのマシンだった」 そしてクラック代表は、バーレーンGP決勝の1周目にストロールがハースのニコ・ヒュルケンベルグから接触を受けてスピンを喫したものの、ヒュルケンベルグがペナルティを回避した件を例として挙げた。 「ランスはバーレーンで1周目にスピンを喫し、そこからコースへ復帰しなければならなかった。接触を引き起こしたドライバーにペナルティはなかった」 「またしても、全くもって一貫性がない。そんな感じだ」 「イライラする。しかし誰もが人間で、誰もがベストを尽くそうとしている」 「最高のレシピは、速いマシンで飛ばすことだ。マックス(フェルスタッペン/レッドブル)にはそんなペナルティはない。実現できるかどうかは我々次第だ」 なおバーレーンGPでのアクシデントは、オープニングラップのターン1で発生しがちな典型的なアクシデントとみなされ、ペナルティ対象とはならなかった。 アロンソとストロールがそれぞれの評判によって厳しい裁定を受けていると感じるかと訊かれたクラック代表は、次のように答えた。 「そういう感情を抱いていると示しているようなものだから、そうやって質問されるのは興味深いね」 「一般論として、今年の初めにはドライビングの基準や厳罰化についての議論があったと思う。でもスプリントではアクションが欲しいだろう? そしてアクションがあった!」 「最終的に最悪の結末だったとしても、素晴らしいバトルだと思った。そしてスチュワードと何時間も過ごして……ある時点ではフェアじゃないと感じる」 「2晩寝れば、また違った見方ができるかもしれない。でもまた(レース中に)ターン6で他のマシンを突き飛ばすようなアクシデントがあったのに、(スチュワードからは)何の動きもなかった」 「フェラーリの2台が互いを押し出し、ギャップを空けなかった。そこで何もなかった。フェルナンドの場合? すぐに10秒ペナルティだよ……」
Filip Cleeren, Oleg Karpov