【MotoGP】最高峰クラスの最終戦決着 2連覇がかかるバニャイア 追うマルティンと21ポイント差
◇オートバイレースの世界最高峰MotoGP 2023年シーズン第20戦 バレンシアグランプリ MotoGPクラス(日本時間11月24日-26日、スペイン・バレンシア リカルド・トルモ・サーキット) 【配信】レースのハイライト、日本グランプリでは現場の盛り上がりも見られる日テレスポーツ公式チャンネル 2連覇がかかるフランチェスコ・バニャイア選手(イタリア/ドゥカティ)か。あるいは下克上王者を狙うホルヘ・マルティン選手(スペイン/ドゥカティ)か。しびれる最終戦決着となったMotoGPクラスのタイトル争い。早ければ25日にチャンピオンが確定します。 前戦カタールグランプリのスプリントレース。今季8勝目をあげたホルヘ・マルティン選手(スペイン/ドゥカティ)がポイントリーダーのフランチェスコ・バニャイア選手(イタリア/ドゥカティ)と7P差に迫りました。しかし決勝レースが終わってみれば、バニャイア選手が2位表彰台。一方のマルティン選手は原因不明の不調ぶりで10位に沈みました。MotoGPクラスのチャンピオン争いは21P差。2023年シーズンは最終戦バレンシアグランプリの25日のスプリントレースと26日の決勝レースを残すのみです。 バニャイア選手はこの後のバレンシアでのスプリントレースでマルティン選手との差を4P広げられれば決着します。今季ここまで決勝レースはバニャイア選手が6勝、マルティン選手は4勝。最終日にマルティン選手が決勝レースに勝ってバニャイア選手がノーポイントに終わって並んでも『同ポイントの場合、決勝レースの勝利数が多いライダーがチャンピオン』との規定があるためバニャイア選手のタイトルが確定します。例えばバニャイア選手がスプリントレースで優勝(12P獲得)し、マルティン選手は2位で9Pを獲得しなければ(3位は7P)、バニャイア選手が王座防衛に成功します。 マルティン選手はカタールグランプリの決勝レースの後に「他のライダーに負けたのではない」と前置きし「スタート直後からタイヤが機能しなかった」との不満を口にしています。歴史上、様々なドラマがあったタイトル争いの1ページとして語り継がれるかも知れません。ただマルティン選手は「バレンシアでは過去2年、PPと表彰台を獲得している」と得意とするサーキットでの決着を前向きにとらえています。 マルティン選手としては、まずスプリントレースで優勝(=12P)してプレッシャーをかけたいところ。バニャイア選手が転倒などでノーポイントに終われば9P差で日曜日の決勝レースへ。その場合、さらにマルティン選手が決勝レースも優勝(=25P)したとすると3位表彰台が必要になるバニャイア選手は追い込まれます。 有利とみられているバニャイア選手ですが、スターティンググリッド次第では混戦に巻き込まれたり、最悪のパターンでは他車の転倒に巻き込まれたりもあり得ます。そこで重要になるのが予選=グリッド決定の戦いから目が離せません。最終戦バレンシアグランプリの初日の走行ではマルティン選手が2番手タイムをマークし、バニャイア選手は15番手でした。 【MotoGPクラス スケジュール】 日本時間25日(土)午後 6時50分~MotoGPクラス 予選1・2 午後11時00分~MotoGPクラス スプリントレース 26日(日)午後11時00分~MotoGPクラス 決勝