こだわり抜かれた打音と打感。マニアの記憶に残る『BEACH』シリーズとは【キャメロンマニア宣言】
タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ。第13回は、「音を調整する技術」についてフォーカスした。
キャメロンがこだわった打音と打感
スコッティ・キャメロンは音にこだわる。タッチを出しやすい音や打感は人それぞれ。ゆえにパターデザイナーは、それを繊細に演出する必要があると考えているからだ。たとえば、素材は同じでもフェースが厚く、ミーリングの溝が浅いほど音は硬くなる。逆にフェースが薄く、ミーリングの溝が深いほど音は軟らかくなるのである。 そんな、音を調整する技術のひとつに、『BEACH(ビーチ)』と呼ばれるスリットがある。ソール部分に溝を入れることによって、独特の音と打感が得られるのだ。これが採用されたモデルには、02年に発売されたスタジオステンレスシリーズのニューポートビーチがあった。 当時、デビッド・デュバルやデービス・ラブⅢなどが同型のモデルを使用して人気を博している。キャメロンマニアのなかには、『BEACH』の音と打感が忘れられないという声も多い。 現在では、ツアーモデルのなかにわずかに見られるだけだが、いつかまた、『BEACH』の文字が冠されたモデルが現れる日を期待したい。 PHOTO/Takanori Miki THANKS/スコッティキャメロンゴルフギャラリージャパン
週刊ゴルフダイジェスト