トランプ氏「共和党には絶大な団結力がある」…党上下両院議員と退任後初の会合、勝利に自信
【ワシントン=田島大志】米共和党のトランプ前大統領は13日、ワシントンで同党の上下両院議員とそれぞれ会合を開いた。2021年1月の退任後、こうした会合を開いたのは初めてで、11月の大統領選に向け党内の結束を呼びかけ、自身の政策の徹底を図った。
会合には党所属議員の大半が出席した。トランプ氏は会合後に演説し「素晴らしい会合だった。共和党には絶大な団結力がある。大きな成功を収めるだろう」と述べ、影響力を誇示して勝利に向けた自信を示した。
米紙ワシントン・ポストによると、下院議員との会合で、トランプ氏は人工妊娠中絶の規制の是非は各州が決めるべきだとし、過激な主張を避けるよう求めた。自らが4件の事件で起訴されたことに関連し、司法省を「汚れている」などと批判した。
トランプ氏にとっては、支持者らが引き起こした21年1月の議会占拠事件後、初めての議会付近への訪問だった。民主党議員からは「暴動の扇動者が犯行現場に戻ってきた」(ナンシー・ペロシ元下院議長)などと批判が相次いだ。