山形豪雨 25日夜からは再び秋田県付近へ 28日は台風由来の大雨の恐れ 厳重警戒
冠水道路は危険 車での走行は避けて
大雨により冠水した道路は危険です。冠水した道路の水位は見た目には判断できません。まだ、たいしたことはないと思っても、危険な深さになっている場合があります。 浸水による車への影響は、車の形や設計により異なりますが、一般的にタイヤの高さの半分を超える深さの水の中を走行すると、エンジンや電気系統に異常が生じ、走行不能となるおそれがあります。タイヤが完全に水没すると、車体が浮いて移動が困難になります。さらに、水深がドアの下にかかると、車外の水圧により内側からドアを開けることが困難となり、ドアの高さの半分を超えると、内側からほぼ開けられなくなります。水深がもっと深くなったり、流れが速くなったりすると、車ごと流される場合もあります。 車を運転中に大雨に遭遇した場合は、できるだけ低い場所を避けて運転してください。
命を守るポイントは
大雨のため土砂災害や川の氾濫の恐れがあります。避難所や親せき宅などの安全な場所への避難が基本ですが、危険が差し迫った場合、命を守るにはポイントが2つあります。 1つめは、早めの避難を心掛けることです。特に、お年寄りや障害のある方など、避難に時間のかかる方がいらっしゃる場合は、大雨になってしまう前に、行動してください。また、夜中に大雨が予想される場合は、なるべく明るいうちに、避難所など安全な所へ避難することが重要です。 2つめは、より安全な所へ避難することです。これまで、土砂災害や川の氾濫の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。 万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。
日本気象協会 東北支社 関口 元朝