阪神・岩貞祐太はチームきってのプロレスファン 〝燃える闘魂〟で復活目指す
【球界ここだけの話】ペナントレースもおおむね4分の1を消化。現在首位の阪神にとって星を伸ばしていくための起爆剤の役割が期待されるのが、投手陣のリーダー的存在の岩貞祐太投手(32)だ。開幕1軍入りを逃し、ブルペンを〝留守〟にしていることから、ファンをやきもきさせてきたが、ここから一気に浮上を狙う。 11日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)では七回に4月13日のウエスタン・ソフトバンク戦以来、約1カ月ぶりに登板。1回を三者凡退で抑えた。1カ月近く登板できずにいた理由として、左肘に痛みを抱えていたことを明かし、「痛めていた場所が再発しなかったのでよかった。これから状態を上げていきたい。どんどんゲームに入っていって数字を残しながら」と前を見据えた。 岩貞が2軍で調整している間、ヤクルト戦が行われた4月27日に新日本プロレス社長の棚橋弘至(47)が甲子園を訪れ、タテジマのユニホームを着て始球式を務めた。岩貞は「なかなかない機会だと思うんで、見たかったですね」とちょっぴり悔しそうだった。2022年10月2日のヤクルト戦(甲子園)の登板時には、前日にこの世を去ったプロレスラー、アントニオ猪木さんを悼み、登場曲を一日限定で「炎のファイター イノキボンバイエ」に変更したようにプロレス好きの一面を持つ。 プロレスへの関心を深めるようになったのは、猪木さんが立ち上げた団体、IGFにも参戦していたプロレスラー、格闘家の奥田啓介(32)と十年来の親交があることがきっかけ。奥田を介して新日本プロレスのヒールレスラー、グレート-O-カーンやドラゴンゲートのBen-K(32)らと知り合い、「後楽園ホールでも何度か観戦していますよ」と、今ではチームきってのプロレスファン。甲子園のマウンドに帰ってきたあかつきには〝燃える闘魂〟と称された猪木さんのように熱く相手に挑みかかる復活投球がみたい。(上阪正人)