香取慎吾、舞台『テラヤマキャバレー』歌唱曲が配信へ 『スマスマ』Pが3年前から提案
俳優で歌手の香取慎吾が8日、東京・日生劇場で上演される舞台『テラヤマキャバレー』公開ゲネプロ前舞台あいさつに登壇した。このほど劇中で歌う楽曲「質問」が16日から配信されることも決定した。 【全身カット】世界観に魅了される…ロングコートがスタイリッシュな香取慎吾 2023年に没後40年を迎え、その稀有(けう)な才能に再び注目が集まる寺山修司が今生きていたら、何を思い、何を表現したのか。本作では虚実に満ちた寺山のパワフルな世界が、新進気鋭の作家・池田亮氏の脚本とデヴィッド・ルヴォー氏の演出、香取主演で表現する。舞台は生と死が交錯するキャバレー。寺山の詞による多くの昭和の名曲を織り交ぜた、これまでにない驚きの音楽劇となる。 香取は「いつもの慎吾ちゃんとは違う様子でこの日生劇場の舞台に立っています。寺山修司さんが亡くなるストーリーなんですが、亡くなった年と同じ年にけいこ中になりました。寺山修司役なんですが、このキャバレーのオーナーでもあり、寺山修司じゃなかったり、ときには香取慎吾だったりするような気もします」と心境を語る。 脚本の池田氏は、今回の作品のなかでの寺山修司について、香取にイメージを受けた部分が「かなりある」といい「まず書き方として寺山修司の書物を寝ずに読む。その後に、眠気の限界で“慎吾ママ”をみて、爆睡してそのときのイメージで書き出した」と回想。「寺山修司さんであって香取慎吾さんではないけど、ふたつが共存しているような感じ。2人を宛書していったような形になりました」とキャラクターの成り立ちを語った。 今回配信される「質問」は寺山が作詞した楽曲。これは音楽プロデューサーの朝妻一郎氏の思いを受け取った『SMAP×SMAP』のプロデューサー・黒木彰一氏が3年ほど前に提案し、「『いつの日か歌いたい』と思っていたところ、この舞台で寺山修司さんとがつながって、今回配信させていただくことになりました。質問という曲も言葉(歌詞)も、大切な言葉になっています。僕もたくさんの質問をこの舞台からもこれからも投げかけたいと思います」と話していた。 東京は29日まで日生劇場、大阪は3月5日から10日まで梅田芸術劇場メインホールで上演される。このほかデヴィッド・ルヴォー(演出)、成河、伊礼彼方、村川絵梨、平間壮一、凪七瑠海も参加した。