１０月３１日、台湾では過去３０年で最大規模となる台風２１号（コンレイ）の上陸が見込まれることから、全ての自治体が業務を休止した。写真はＴＳＭＣのロゴ。５月、新竹市で撮影（２０２４年　ロイター/Ann Wang）

[台北 ３１日 ロイター] - 台湾東岸に３１日、過去３０年で最大規模となる台風２１号（コンレイ）が上陸した。金融市場は休場となり、空の便が欠航となっているほか、鉄道も運行本数を減らしている。 当局は５０万世帯近くが停電していると発表。中央気象局によると、台湾のほぼ全土が強風と猛烈な雨に見舞われている。１９９６年以来の大型台風だという。 消防当局は台湾中部で倒木が車を直撃し１人が死亡したことを明らかにした。 一時は超大型台風に発達したが、夜間にやや勢力を弱めた。ただトロピカル・ストーム・リスクによると、依然勢力は強く、風速は時速２５０キロ以上。 アップルやエヌビディアなどの主要サプライヤーである半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）は「業務に大きな影響はないとみられる」と発表した。 政府によると、国防省は救助に備え３万６０００人の部隊を待機させ、災害の危険が高いとされる地域から１万人近くが避難した。