「ミサのインターネット配信」を検討 東京の教会、実現すれば初めて ―新型コロナ対策
新型コロナウイルスの感染防止のため、教会に人が集まるミサの「原則中止」が通達される中、東京にあるカトリックの教会がインターネットでミサを配信することを検討している。
ローマ教皇フランシスコの来日(昨年11月)に合わせて東京ドームで行われた大規模ミサを除き、通常のミサのインターネット配信が実現すれば東京都・千葉県の教会で初めての試みになるという。 東京・千葉にある76の教会・修道院を管轄するカトリック東京大司教区は25日、教会や信者に対して「27日から3月14日までのミサの原則中止」を通達した。東京大司教区の浦野雄二事務局長によると「教会単位でミサが中止となった例や、聖水を撤去したことはあるが、今回は異例の措置。初めてだ」と話す。 その中、東京大司教区の事務局が置かれている関口教会(東京都文京区)がミサをインターネット配信するか、技術的に対応可能かを検討しているという。浦野事務局長は「初めての取り組み。3月1日の日曜日に向けて準備しているが間に合うか分からない」としている。 東京大司教区は、ミサ中止の理由としては不特定多数の人が集まることや、高齢の信者が増えていること、ミサ中の濃厚接触の可能性などを挙げている。浦野事務局長は、カトリックのミサの中止は「札幌教区で決定したと聞いたが、他の地域ではないようだ」と話しており、地域ごとに判断が分かれているという。