自転車のヘルメット着用が努力義務となる前、自転車利用者に制度を説明する警察官たち（２０２３年２月、京都市内）

　京都市は16歳以上の市民を対象に、自転車のヘルメット購入費を補助する。補助額は2千円で、「SGマーク」など安全性に関する認証を受けた新品のヘルメットが対象になる。 　道路交通法の改正で昨年4月、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務となった。罰則はない。 　京都府警が7月に調査した着用率は、府内全体が13.1％、京都市内が11.2％で、まだ低い水準にとどまっている。警察庁によると、自転車の事故でヘルメットを着用していない場合の死亡率は、着用時の約2倍という。市は着用を定着させて重大事故を防ぐため、補助を実施する。 　補助対象は、市の指定を受けた市内約50カ所の自転車店で販売しているヘルメット。大宮交通公園（北区）の「サイクルセンター」で10月～来年3月に定期的に開く電動アシスト・子乗せ自転車体験会とシニア自転車健康教室のほか、10月1～15日には自転車政策推進室の専用フォームで申請を受け付ける。郵送も可。同室075（222）3565。