給食費相当額補助へ 食物アレルギーに対応、和歌山県田辺市
和歌山県田辺市は、10月から始まった学校給食費の無償化を巡り、食物アレルギーなどでやむを得ず弁当を持参している児童らの保護者に対して給食費相当額を補助する方針を示している。事業費26万4千円を盛り込んだ一般会計補正予算案を、11月27日開会の市議会12月定例会に提出した。 【学校給食無償化へ 和歌山県田辺市が方針固めるの記事はこちら】 市によると、対象は食物アレルギーなどで給食が食べられず、医師の診断による「学校生活管理指導表」を提出した児童生徒の保護者。対象児童生徒数は現時点で、小学生5人、中学生3人を見込んでいる。 市は小中学校の給食費について、県の補助制度を活用し、10月から来年3月まで無償化を実施している。一方、食物アレルギーで弁当を持参するなど給食を食べない児童生徒もいることから、市議会文教厚生委員会が市と市教育委員会に対して、不公平感の解消を求める申し入れをしていた。 市は給食費相当額について、10月にさかのぼって補助する方針。 ■市議会定例会が開会 田辺市議会12月定例会が11月27日、開会した。市は2024年度一般会計補正予算案や条例改正案など19件を提案した。9月議会から継続審査していた23年度一般・特別会計の各決算は認定した。会期は12月19日まで。 一般会計補正予算案は、11億8641万円を増額する(補正後464億4989万円)。住宅耐震改修事業費補助金の増額(7500万円)などを盛り込んでいる。
紀伊民報