高校時代の“盟友“に…プロで再会した元チームメイト(3)かつての「巨人の正捕手」と「広島の主戦格」
交流戦に突入している2024年シーズンのプロ野球。この世界で活躍する選手の中では、高校時代ともにプレーした同級生コンビも多い。それでも、プロ入りするタイミングは高卒だけでなく大卒、社会人を経てからなど様々なケースがある。ここでは、高校時代のチームメイトで、プロ入りのタイミングが異なった同期コンビを紹介する。
野村祐輔・小林誠司
広陵高でバッテリーを組んだ野村祐輔と小林誠司。野村は大学を経て、小林は社会人野球を経験し、ともにドラフト1位でプロ入りした。 高校では3年夏の甲子園で準優勝を経験した両選手。決勝戦では佐賀北高に8回裏までリードするも、まさかの逆転満塁ホームランを浴びて敗れた。卒業後は野村が明治大に、小林が同志社大に進学。 両者は大学でも躍動した。野村は1年春から結果を残すと、4年秋には東京六大学史上7人目の30勝300奪三振を達成。傑出した成績を残し、2011年のドラフト会議で広島東洋カープから1位指名を受けた。 小林も1年春から出場機会を得ると、大学通算で3度のベストナインを獲得し、4年秋にはMVPを受賞した。その後は社会人野球の日本生命でも活躍を続け、2013年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団した。 野村はプロ1年目に新人王を受賞。同年は27試合に登板して9勝11敗ながら、防御率1.98とルーキーらしからぬ成績をマーク。2016年には25試合の登板で16勝を挙げた。しかし、それ以来2桁勝利はなし。今季はファームでの調整が続いている。 一方、小林はプロでも正捕手の座を掴んだが、打撃面では苦しんでいる。近年は出場機会が減少傾向にあったが、今季は大城卓三の不調で出番が増加。打率こそ1割台だが、4月11日のヤクルト戦、同月18日の阪神戦でいずれも先制タイムリーを放つ活躍を見せている。 野村と小林は今季で35歳を迎え、世代交代も囁かれる。それでも、プロで10年以上プレーしてきたベテランとして、若手の手本になるプレーに期待したい。
ベースボールチャンネル編集部