ジェフリーズの12-2月期は増益、資本市場の好調とディール回復で
(ブルームバーグ): 米ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループの2023年12月-24年2月(第1四半期)決算は、資本市場の好調と投資銀行業務の回復に支えられ増益となった。
27日の発表資料によれば、12-2月期の総収入は35%増の17億4000万ドル(約2600億円)。インフレと金利を巡る懸念が落ち着き始めたことから、債券と株式の引き受けが持ち直した。資本市場部門は過去3番目に好調な四半期となり、増益に寄与した。投資銀行部門の収入は31%増の7億3970万ドルとなり、ディールメーキングが回復する可能性を示唆した。
リチャード・ハンドラー最高経営責任者(CEO)はインタビューで「市場活動は全体的に回復しており、年内の見通しにかなり良い兆しとなっている」と述べた。
発表資料によると、セールス・トレーディング・チームの収入は前年同期比8.8%増の7億1160万ドル。売買高の増加などで株式のパフォーマンスが堅調さを増したことが業績を後押しした。
12-2月の純利益は前年同期比12%増の1億4960万ドル(1株当たり66セント)。
ジェフリーズの決算は、高金利と根強い地政学的懸念でディールが鈍る中でウォール街の大手銀行が今年最初の3カ月間をどう乗り越えたかを前触れするものだ。昨年は、ディールメーキングと証券の新規発行の低調が続いたのが痛手となり、多くの投資銀行が多数の人員削減を余儀なくされた。ウォール街の大手銀行は来月、1-3月(第1四半期)決算を発表する予定。
原題:Jefferies Profit Rises on Capital-Markets Strength, Deal Rebound(抜粋)
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Katherine Doherty