川崎颯太、U―23日本代表で初得点「点を取れるところも見せたかった」
サッカー・U―23アジア杯1次リーグB組(19日、日本2-0UAE、ドーハ)パリ五輪アジア最終予選を兼ねて行われ、U―23(23歳以下)日本代表は、1次リーグB組第2戦で同アラブ首長国連邦(UAE)代表に2―0で勝利。日本は2連勝で勝ち点6とし、韓国とともに準々決勝進出を決めた。A代表の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本が18位、UAEは67位。前半27分にDF木村誠二(22)=鳥栖=が先制点。後半21分にはMF川崎颯太(22)=京都=の追加点で勝負を決めた。今大会で3位までに入れば五輪出場が決まる。 神出鬼没のMF川崎が勝負を決定づけた。1―0の後半21分、中盤からゴール前に進入すると、左クロスをニアで合わせ、ヘディング弾。右のサイドネットに流し込み、アシストのDF大畑とハイタッチした。 「クラブでもやっていたので、中に入っていく、点を取れるところも見せたかった」 U―23日本代表での初得点に笑みを浮かべた。1―0で辛勝した16日の中国戦から中2日。大岩監督はFW細谷、MF松木ら主力組を控えに回し、先発7人を入れ替えた。川崎は大会初出場。パスミスで失点に関与した3月の国際親善試合、U―23マリ戦(●1―3)以来の出番で、きっちり結果を残した。 前半27分にDF木村のゴールで先制点。その後は追加点が取れそうで取れない、もどかしい時間が続いた。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で2度の得点機が取り消しに。前半終了間際にはPKがなくなり、後半16分のFW荒木のゴールはオフサイドの判定で幻になった。それでも焦らず、2点目を求め続けた。「『俺がやってやるぞ』という気持ちを全員が出していた」と川崎は胸を張った。 ゴール後には、右手でポーズを決めるパフォーマンス。自身も夫人も好きだという芸人(天竺鼠・川原克己とスカチャン・ヤジマリー。)のポーズを模したもので、代表初ゴールの川崎はここぞとばかりにパフォーマンス2連発で喜びを爆発させた。 大岩監督は「自信を持って送り出した。選手も(期待に)応えてくれた」と控え組の活躍に及第点。「最後は複数、得点のチャンスもあった。そこは改善しないと」と課題を挙げることも忘れなかった。2連勝で決勝トーナメント進出が決定。22日は1位通過をかけ、韓国との一戦に臨む。