山火事巡り加州知事らに批判、トランプ氏「無能」 政治対立に
Nathan Layne [9日 ロイター] - 米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の山火事への対応を巡り、バス市長が厳しい批判にさらされている。また、トランプ次期大統領はニューサム知事に矛先を向けた。 トランプ氏や同氏の支持者らがSNS(交流サイト)で批判をあおり、政治対立に発展している。 バス氏は山火事が発生した7日、ガーナを公式訪問中だった。米国立気象局が先週から火災の危険性を警告していたことから、発生当初に不在だったことについて9日の会見で問われたが、事態収束後に評価を行うと述べるにとどめ、回答を避けた。 一方、トランプ氏は9日、いずれも民主党の同市長とニューサム知事の対応を巡り「無能極まりない」とSNS(交流サイト)に投稿し、同州の水資源管理などを批判。「(ニューサム氏は)辞任すべきだ。全て彼のせいだ!!」と書き込んだ。 トランプ氏に近い実業家イーロン・マスク氏や多くの保守派も加勢し、民主党が重視する傾向のある多様性プログラムが災害対応に影響したと主張。マスク氏はバス市長について「全く無能」とXに投稿し、市当局者が人命や住宅を守ることより多様性プログラムを優先したなどと根拠のない批判を展開した。