車いす社長・春山満は何を残したか? ピンチに動じない大局観と明日への希望
ラジオ番組を親子2代で継承
哲朗さんが選んだ春山語録は『失くしたものを数えるな。残った機能を120%活性化すれば、絶対に生き残れる』です。「重い障害を抱えながら難事業に挑んだ父の生き方そのものを表現していますが、私のために残してくれた言葉のように感じます。当社は春山満という偉大なる創業者を失いましたが、父は素晴らしい商品をたくさん残してくれました。春山満開発の商品をしっかり販売することから、当社の新しいステージづくりを進めたい」(哲朗さん) 春山さんがメーンパーソナリティーを務めていたMBSラジオのトーク番組は春山さんの死去後、哲朗さんが引き継いで新たなスタートを切りました。親子2代の番組継承は放送史上でも珍しいことです。今後、春山さんゆかりの人物をゲストに招くなどして、リスナーとともに春山さんの行動哲学を見つめ直しながら受け継いでいく方針です。 『壺中天有』『失くしたものを数えるな。残ったものを120%活用すれば、絶対に生き残れる』。ピンチに動じない大局観と明日への希望。春山さんの教えは古びることがありません。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)