返礼品「松阪牛」取りやめ 三重・四日市、生産地要求受け
三重県四日市市が、ふるさと納税の返礼品として松阪牛を提供するのを取りやめたことが22日、市への取材で分かった。返礼品に関する総務省の基準は満たしているが、松阪牛の生産地域である同県松阪市などが取り扱いの中止を求めていた。四日市市は「自治体間の対立は好ましくないため」と説明している。 四日市市によると、返礼品に採用したのは市内の牧場で生まれ、松阪牛の生産地域である同県明和町で育て、出荷された牛。妊娠から出荷までの期間の半分以上が四日市市内で飼育されており、総務省の地場産品基準を満たしている。 松阪市は今年2月、四日市市に対し「地域の重要なブランドを揺るがす」として、取り扱いの中止を求めた。