ソフトバンク・スチュワート納得の13K3勝目…的絞らせずリズムよく「ストライク先行」意識
ソフトバンク5―1日本ハム(28日)――ソフトバンクが快勝。三回に今宮の犠飛で勝ち越し、五回にも加点した。スチュワートが初の1試合2桁奪三振。日本ハムは拙守が響き、引き分けを挟んで3連敗。 【写真】投球練習で調整するスチュワート
投げた本人も、指揮官も納得の内容だった。ソフトバンクの先発スチュワートが自己最多の13三振を奪って3勝目を挙げた。
カギは「ストライク先行の投球」だったといい、投手有利のカウントで攻めていった。二回にマルティネスにソロを打たれ、さらに二死満塁になった場面でも、田宮に対して速球と変化球をしっかりストライクゾーンに投げて勝負し、三振で切り抜けた。
以前は制球が課題だっただけに、小久保監督も「四球を連発して、苦し紛れに真っすぐで(ストライクを)取りにいく投球ではなくなってきている。ちゃんとピッチングになっている」と太鼓判を押した。
投球の組み立てにも工夫があった。「最初からいろんな球種を見せたくはなかった」と初回は全球が速球。徐々にカーブやスプリットも見せ、的を絞らせないでリズムよく投げた。七回、最後の浅間には思い切って腕を振り、自慢の155キロの速球でバットに空を切らせ、ガッツポーズを見せた。
この日、米国から両親が観戦に来ていたという。「両親の前でたくさん投げたい」と、24歳の右腕は試合後、マウンド上とは対照的な柔和な表情を見せた。(渡辺直樹)
ソフトバンク・小久保監督「スチュワートはパワーピッチングができる。次も(いい投球で)いってほしいですね」