ソバの脱穀 昔ながらに 長野県木曽郡木曽町開田の原風景 住民が継承
刈り取ったソバを束ねて畑に立てる「ソバ立て」が並んでいた長野県木曽郡木曽町開田高原末川の観光名所・木曽馬の里で17日、地元住民が昔ながらの手作業でソバの脱穀をした。雲をかぶった御嶽山を背に、収穫の秋らしい農村の原風景が広がった。 住民たちがリズムよく、天日干ししたソバの束を木の板にたたきつけて実を落とした。その後、ふるいや唐箕(とうみ)を使ってソバの実だけになるよう選別した。 地元住民の上出竹子さん(83)=西野=は家族2人でドライブがてら立ち寄り、作業を見守った。「開田高原ならではの風情をこれからも大切にしていってほしい」と願っていた。 毎年、開田高原の伝統文化を継承しようと住民自治組織・開田高原地域協議会教育文化委員会が行っている。
市民タイムス