「今はどん底。マイナス100」…2年で6億円超減・田中将大「不調だけでない大幅減俸」意外な理由
「マイナス100。今はどん底。ここから上がるしかない」 1月20日に行われたファンミーティング「マー君ROOM2024」で、楽天の田中将大(35)が現状についてこう説明した。 「あの輝きはどこへ」…24勝無敗!田中将大「日本一達成の超ド派手シャンパンタワー」写真 確かに24勝無敗で楽天の初日本一に貢献した’13年や、’14年から6年連続で2ケタ勝利を挙げヤンキースのローテーションを守った時期を考えると、今は「どん底」だろう。’21年に日本球界へ復帰するも、白星は毎年1ケタで昨季は7勝11敗、防御率4.91。1月21日に行われた契約更改交渉では、野球協約減額制限(年俸1億円以上は40%)を超える2億1500万円減の年俸2億6000万円(推定)プラス出来高払いとなった。2年で実に6億円を超える大幅減俸である。 ◆球威が落ちたワケは 「昨季の田中は、早い回に大量失点しノックアウトされるケースが目立ちました。マウンド上でも自信がなさそうで、24勝を挙げた10年前の輝きは感じられません。本人も『シーズン通して良い投球が全然できていないから、こういう結果になっている』と納得のいかない様子で話していました。 腕が振り切れていないため、かつては打者をねじ伏せていたストレートにキレがない。置きにいっている印象です。苦し紛れに投げる変化球を狙い打ちされ、炎上する試合が続いていました」(球団関係者) なぜ田中の球威は落ちてしまったのだろうか。 「結果論ですが、メジャー移籍1年目の’14年夏に発覚した右ヒジ靭帯の部分断裂で手術をしてシッカリ治すべきだったでしょう。しかし田中はPRP療法という保存療法で、リハビリを続け早期復帰する道を選びました。 ヤンキースと複数年契約を結んだ直後だっただけに、長期離脱を避けたかった気持ちはわかります。しかし同年がターニングポイントとなり、球威が徐々に落ち1発を浴びるシーンが増えていきました。大幅減俸は仕方ないのかもしれません」(スポーツ紙担当記者) 大幅減俸の理由は田中本人の不調以外にもあるという。どういうことだろう。 「球団の財政状況が厳しいんですよ。親会社の楽天グループは、’22年12月期の連結当期損益で3728億円の4期連続当期赤字を記録しています。昨年1月~9月期も2084億円の当期赤字です。 昨年12月には、楽天銀行の株式2550万株を海外市場で売却すると発表しました。観客動員数も12球団ワーストで、選手に大盤振る舞いする余裕がない。田中の大幅減俸は、球団や親会社の窮状を反映しているのかもしれません」(全国紙経済部記者) 「どん底」の田中が「マイナス100」の状態を脱するには、苦しい状況にある球団でも文句のつけようのない圧倒的な成績を残すしかない。
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