【JFAアカデミー福島完全帰還】(上) 未来のなでしこ育成 女子、13年ぶりJヴィレッジ寮に
JFAの田嶋幸三会長は12日に内堀雅雄知事と県庁で会談した際、「なでしこジャパンが、パリ予選を突破できたのはアカデミーのおかげ」と強調。福島県への帰還を機に「県などと連携し、素晴らしい歴史を加えられるように努力していきたい」と力を込めた。 山口隆文監督は21日、報道機関の取材に「世界に通用するエリートを育成し、福島に元気を与えたい」と決意を示した。 ※JFAアカデミー福島 2006(平成18)年に男女の中高6年間のエリートサッカー選手育成機関として開校した。全寮制で、男子は広野町、女子は楢葉町で活動。東京電力福島第1原発事故を受け、男子は静岡県御殿場市、女子は裾野市に拠点を移した。男子の対象は現在、中学生に変更しており、2021(令和3)年度の入校生から段階的に広野町に戻した。女子はアジアサッカー連盟(AFC)のエリートユーススキームによる最高ランクを獲得した。