神谷そら、川奈で初の連覇へ「チャンスは私にしかない」 21歳誕生日の誓い/フジサンケイレディスクラシック
女子ゴルフの「第42回フジサンケイレディスクラシック」は19日から3日間、静岡・伊東市の川奈ホテルGC富士C(6494ヤード、パー71)で開催される。18日はプロアマ戦が行われ、この日が21歳の誕生日だった前年覇者の神谷そら(郵船ロジスティクス)が出場して最終調整。2005年に会場を川奈に移して以降では一人もいない大会連覇へ、思い出の舞台で躍動する。 【写真】恒例の前夜祭に300人が出席。私服で撮影に応じる金田久美子と臼井麗香 初優勝の舞台は、やはり特別だ。神谷そらはプロアマ戦で18ホールを回り、コース状態を確認。自然と言葉も弾んだ。 「1年って早いなって。この試合で人生が変わった。一番思い出に残っている試合です」 昨年のルーキーイヤー8戦目での栄冠は、最終日を単独首位で出て73と耐えてつかんだ。その後9月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」も制し、メルセデスランク19位と躍進。今季もここまで全7試合で予選通過。前週は10位で「ここからギアを上げていきたい」と力を込めた。 この日が21歳の誕生日。昨年は大会前に20歳になり、シャンパンを少し口にした。1年前に「私には早いかな」と苦笑いしたが、現在も「半分も飲んだらもう寝ます」。欲しいものは財布だ。「中学生のときから使っているので、そろそろ新調したい」。1年が経過してゴルフの技術は成長したが、素顔はまだあどけなさが残る。 今年のプロテスト合格を目指す2学年下の妹・もも(岐阜・麗沢瑞浪高卒)がマンデートーナメント(主催者推薦選考会)を突破し、本戦に出場。姉妹そろってのツアー出場は、アマチュア時代も含めて5度目となる。姉として、そして女王として背筋は伸びる。 「連覇できるチャンスは私にしかない」。大会では、藤井かすみが山梨・富士レイクサイドCCで行われた2004年と川奈開催の05年を連覇しているが、川奈での2連勝はない。神谷が初の偉業を果たし、勝利の美酒を味わう。(阿部慎) ■神谷 そら(かみや・そら) 2003(平成15)年4月18日生まれ、21歳。岐阜・土岐市出身。麗澤瑞浪高卒。6歳でゴルフを始める。21、22年「中部女子アマ」連覇。2度目の挑戦だった22年のプロテストでトップ合格。得意クラブはドライバーで平均飛距離は260ヤード。ツアー通算2勝。167センチ、60キロ。 ■前日は姉・そらと練習ラウンドを行った、大会初出場の神谷もも 「他のマンデーよりも通りたい気持ちがあった。(姉と)一緒に出られてうれしい。アンダーで終わることが目標」