今永昇太、7回2安打2失点10奪三振で9勝目。地元メディアは「フォーシームとスプリット以外の球種」に注目
ルーキー左腕の好投はもはや完全にルーティン化しつつあるようだ。カブスの今永昇太は現地8月6日(日本時間7日)、本拠地リグレーフィールドでのツインズ戦に先発登板すると、キャリアハイに並ぶ10奪三振をマークするなど、7回2安打2失点、10奪三振1四球の好投で今季9勝目を挙げ、MLB初年度での2桁勝利に王手をかけた。試合はカブスが7-3で勝利した。
地元紙『シカゴ・サンタイムズ』は試合後、電子版に「ルーキーシーズンにおけるショウタ・イマナガの進化は、カブスでのキャリアにとって吉兆」と題した記事を掲載。その中で、今永の決め球であるフォーシームとスプリットのコンビネーション以外の球種の重要性について言及している。
記事では、この日の今永の好投について振り返った上で、「イマナガによる進化への熱望と、試合への先読みするアプローチは、今年のみに留まらず、球団がオプションを行使した場合、最長5年となる彼の契約年数へ向けた吉兆である」と論じた。
続けて、クレイグ・カウンセル監督による「彼の心が開いているところ、そして好奇心旺盛な性格が、彼を彼たらしめているのだと思う。それとともに、彼は全く新しいゲームに適応しながら、物事を吸収し、それを少しでも自分を向上させるために利用するといった全てのことを行なっているんだ」とのコメントを紹介。
さらにトミー・ホットビー投手コーチによる、「彼は日本では、7球種ほど投げていて、そのいくつかは良いものだったが、我々は速球とスプリットがどれだけ良いかは重々承知していたんだ。だから、それを我々の土台としたかったんだ」。
「その上で必要に応じて、それ以外の球種も使えることは分かっていた。試合の状況に任せ、それ以外の球種の使い所を模索しないようにしたんだ」とのコメントを伝えた。
その上で、「フォーシームとスプリットは、今もイマナガの球種ではスターであり続けているものの、彼は打者に対し、スライダー、カーブ、シンカー、そしてよりカットするバージョンの速球を投じることもできるのである」。