【香港】7~9月の失業率3.0%、7期連続
香港政府統計処が18日発表した7~9月の失業率(速報値、季節調整済み)は、7期連続で3.0%となった。 業種別では、主要8業種のうち6業種の失業率が前期を下回った。低下幅は「製造」(3.3%)が0.4ポイント、「運輸・倉庫・郵政・宅配サービス・情報・通信」(2.8%)が0.2ポイント、「建設」(4.4%)、「金融・保険・不動産・専門サービス・ビジネスサービス」(2.4%)、「公共行政・社会・個人サービス」(1.3%)がそれぞれ0.1ポイント。「その他業種」(2.0%)は0.6ポイント改善した。 一方「貿易・卸売り」(2.9%)、「小売り・宿泊・飲食サービス」(4.7%)はそれぞれ0.1ポイント上昇した。 年齢別では、最も厳しい雇用状況にある「15~19歳」(15.2%)が前期から2.1ポイント悪化。「20~29歳」(6.5%)は横ばいだった。 30代以上の失業率は低い水準で安定しており、「30~39歳」(2.3%)は横ばい。「40~49歳」(2.4%)は0.2ポイント、「50~59歳」(2.9%)は0.1ポイント、「60歳以上」(2.4%)は0.2ポイントそれぞれ改善した。 7~9月の失業者数は前期から2,400人減って11万9,900人となった。就業者数は1,700人増の371万200人、労働力人口は700人減の383万100人だった。 就業時間が基準に満たない不完全就業者(パートタイムなど)が労働力人口に占める比率を示す不完全就業率は1.2%で、前期から横ばいだった。 政府労働・福祉局の孫玉カン(クリス・スン、カン=くさかんむりに函)局長は「失業率は低水準で推移している」と指摘。今後については「経済成長が続く中、当面は労働市場の逼迫(ひっぱく)が続く」との見方を維持した。