首相の求心力低下……自民党内で“公然”批判 関心は秋の「総裁選」へ “政治とカネ”改正法成立も「ないよりはマシ」
■求心力回復に向けた首相の策は?
藤井キャスター 「こうした状況の中、岸田首相としては求心力回復に向けて何か策を練っているのでしょうか?」 小栗委員長 「求心力回復の手立てとしては、首相だけが持つ衆議院の解散権を行使すること、内閣改造・党役員人事を行うことが検討されていました」 「ただ、解散について首相は19日の党首討論で『考えていない』と表明。自民党内でも、支持率が低迷する中『選挙はやっても負けるだけ』『できるような状況ではない』という見方が大勢です」 「一方の人事についても、ある自民党の幹部は求心力が低下した今の状況では『ポストを提示されても固辞する人が相次いで、何の影響力もなくなってしまう』と話すなど、手詰まりな状況です」
■閣僚「虎視眈々と…」 さまざまな動き
藤井キャスター 「そうなると、他の議員はその先のことを考え始めるのではないでしょうか?」 小栗委員長 「その通りです。自民党内の今の関心は、早くも総裁の任期満了に伴う秋の総裁選に向かっています。ある閣僚は『虎視眈々と動き出している人たちはいる』と発言しています」 「実際、“ポスト岸田”への意欲をにじませている茂木幹事長は20日夜に茂木派の若手中堅議員と会合を開くなど、既にさまざまな動きが出始めています」 藤井キャスター 「水面下で動きも始まっているということです」 シシド・カフカさん(ミュージシャン・『news zero』木曜パートナー) 「話を聞いていると、私たち国民に向けているものがないように感じてしまいます。(成立した改正政治資金規正法が)『ないよりはマシ』と言われてしまうと、時間をかけて作ったのは一体何だったのだろうと思ってしまいます」 (6月20日『news zero』より)