米国株は年内低迷深まる、利下げ不透明感や大統領選が重し-エバコア
(ブルームバーグ): 米国の株式相場は3月に付けた最高値からの反落後、年末まで続く退潮局面に入りつつあるとの見方をエバコアISIのチーフ株式・クオンツストラテジスト、ジュリアン・エマニュエル氏がインタビューで示した。
同氏はS&P500種株価指数の年内目標水準を4750に維持。これは17日の終値(5022)からさらに6%程度の下落を意味する。インフレの進展停滞や米金融当局の利下げ開始時期を巡る不透明感に加え、年後半は大統領選挙に絡むボラティリティーが株式市場を圧迫すると見込む。
エマニュエル氏は、リセッション(景気後退)入りしていない年の平均的な株価下落率は13%だと指摘。一段安を招き得る要因として、コスト上昇圧力が強まっていることや「疑問が増す」金融政策を挙げた。
さらに、「非常に論争の的になりやすい」大統領選を控え、消費者の関心が誰に投票するのかに集中し、支出から離れると見込んでいるという。
原題:Evercore ISI’s Emanuel Says US Stock Slump Is Going to Get Worse(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Alexandra Semenova