親子2人が下敷きになり死亡…能登半島地震で道路にはみ出すように倒壊したビル 解体作業が本格的に始まる
能登半島地震で道路にはみ出すように倒壊した輪島市の7階建てビル。5日から本格的な解体作業が始まりました。 地面にめり込むようにして倒れていた輪島市のビルの解体が本格的に始まりました。1980年輪島塗の老舗、五島屋が1970年代に建設した7階建てビル。地震で根本から倒れ、隣接していた居酒屋兼住宅が押しつぶされました。店を営んでいた楠健二さんの妻・由香利さんと長女・珠蘭さんがビルの下敷きになり亡くなりました。楠さんはビルが倒れた原因究明を求め、国は解体作業と並行して、倒壊した原因の調査を進めることにしました。5日から本体に着手した解体工事。基礎部分の調査に影響がでないよう3階から7階部分を解体し、来年3月までには終える予定です。 齋藤国交大臣: 「転倒した原因を調査するためには、ビルの下に埋まっている杭や地盤などを調査することが必要です」「解体が終わった段階で、速やかに杭や地盤などの調査を行いまして、その結果を踏まえて、有識者委員会において被害要因の分析を行っていただくこととしております」 日本で初めて地震によって杭基礎が破壊されたとされるビル。今後、2度と同じ事が起きないよう詳細な原因究明が求められます。
石川テレビ